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戦後・高度経済成長期に愛された珠玉のエロス!!『昭和の女優 官能・エロ映画の時代』が発売中

onnnashinjuounohukushu『女真珠王の復讐』前田通子は本作でフルヌードを披露し、日本初のヌード女優として大人気を博す。(c)国際放映

 新東宝の海女(あま)映画第1弾『海女の戦慄』(57年)にも前田は主演しており、そちらは全裸シーンこそないが豊満なバストをほぼ全編にわたって惜しみなく見せてくれる。海女=昭和のセックスシンボルだった。『007 ドクターノオ』(62年)の初代ボンドガールだったウルスラ・アンドレスも、『007は二度死ぬ』(67年)で日本初のボンドガールを演じた浜美枝も、どちらも海女だったことを思い出す。磯の香りはどこか人間の原始的本能を刺激するものらしい。“あまちゃん”はいつの時代も男心をくすぐり続ける。

 日本初のヌード女優と称された前田だが、映画界の同業者たちからの風当たりは強かった。不憫にも前田は“裾まくり事件”で新東宝のワンマン社長・大蔵貢から「監督に逆らう生意気な娘」と怒りを買い、当時の悪法「六社協定」によって映画界から干されてしまう。前田が去った後の新東宝を支えたのが、『人喰海女』(58年)で初主演を飾る三原葉子だ。三原は脱ぐ前から、顔や腰つきから妖しいフェロモンを漂わせる、妖艶さが売りの女優だった。それにしても三原が出演した作品『肉体女優殺し 五人の犯罪者』(57年)、『女体桟橋』(58年)、『人喰海女』、さらに『女体渦巻島』(60年)と、新東宝のネーミングセンスには惚れ惚れする。こんなタイトルのポスターや看板が映画館の前に掲げてあれば、思春期真っただ中の少年たちは気になって仕方なかったのではないか。

 1961年に新東宝が倒産した後、三原は石井輝男監督と共に東映で活躍するようになり、悪女役やワケありな女役を次々と演じることになる。「前田の健康エロと三原の隠微なエロ。二つのエロエロ路線は、日本映画史上もっとも不遇な女優評価に甘んじたと言っていいと思う。だが、ここで宣言しよう。前田、三原こそ、日本映画の性の領域を開拓した女優のパイオニアであったと」(『人喰海女』)と大高氏の筆も熱い。


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