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盗撮団29人が一斉逮捕! ホテルに隠しカメラを設置し、宿泊客の裸を勝手に配信

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 犯罪が高度に組織化される傾向にある中国だが、それは盗撮の分野でも同じだ。「香港01」(3月8日付)などによると、山東省済寧市で盗撮団29名が逮捕されるという大掛かりな事件が起きた。

 昨年3月、同市のサイバー警察は、あるユーザーがインターネット上に大量の広告を出稿し、ホテル内に設置されたカメラの動画を視聴するためのアカウントを販売しているのを発見。不審に思った当局が捜査を開始すると、盗撮団がホテルの客室に隠しカメラを仕掛けていたことが判明。最近になってようやく逮捕にこぎつけたが、彼らが盗撮した動画は10万本におよび、小型カメラ300個と64台のスマートフォン、56枚のキャッシュカードが押収された。

 彼らはECサイトで小型カメラを購入すると、カバーを外して改造、それを客室内の照明やエアコンなどの見えない場所に設置していた。現場の映像は、スマホのアプリを経由で視聴可能。ユーザーは生配信や、録画動画をダウンロードするといった方法で視聴していた。当局によると、1台のカメラで同時に100人が視聴可能だという。

 同団は、こうして宿泊客の裸などのみらだな動画を勝手に配信していたわけだが、アカウントの販売は代理店に委託。代理店は中国版LINE「微信WeChat」やインスタントチャット「QQ」に広告を流し、広くアカウントの購入を呼びかけていた。1アカウント当たり100~300元(約1,600~約4,800円)で委託され、それをエンドユーザーに200~400元(約3,200~6,400円)で販売。また、動画の完全版をダウンロードするのに1本当たり20~60元(約320~960円)を別途徴収していたようだ。

 セキュリティの低いホテルをターゲットとしていたというが、それはターゲットが無数に存在することを意味する。盗撮集団は全国各地に存在する可能性もあり、今回の事件は氷山の一角にすぎないかもしれない。

(文=中山介石)

最終更新:2019/03/15 18:00
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