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舐達麻(なめだるま)は2019年ベストアルバム獲得でメジャー化なるか? 分断される日本のヒップホップ

文=日刊サイゾー

GODBREATH BUDDHACESS / 舐達麻

 世界的に若者たちにもっとも支持される音楽となっているヒップホップ。日本国内でも、『フリースタイルダンジョン』(テレビ朝日系)の放送開始をきっかけに、アンダーグラウンドなシーンだけでなく、オーバーグラウンドなシーンにおいて、ラッパーたちが活躍することが増加した。

「2018年11月にBAD HOPが、2018年に1月に般若がそれぞれ日本武道館公演を成功させたことは、日本のヒップホップの“メジャー化”という意味では重要な出来事でした。また、Creepy NutsがケンタッキーフライドチキンのCMに出演するといった展開もあり、ヒップホップがお茶の間レベルになってきている。さらに男性声優による“音楽原作キャラクターラッププロジェクト”の『ヒプノシスマイク』のアニメ化も決定しており、今年は今まで以上にヒップホップに注目が集まりそうです」(レコード会社関係者)

 ヒップホップのメジャー化が進むなか、2019年にもっとも注目を浴びたヒップホップグループとして挙げられるのが、埼玉県熊谷市を拠点に活動する「舐達麻」だ。

 渋みのあるドープなビートとリアルかつ哲学的なリリックが特徴的な舐達麻。2019年にリリースしたセカンドアルバム『GODBREATH BUDDHACESS』が多くのリスナーに支持され、配信サイトでも上位にランクイン。老舗音楽専門誌『ミュージック・マガジン』に2019年ベストアルバム、ラップ/ヒップホップ[日本]部門で堂々の1位を獲得している。

「5月には『春の魔物』という音楽フェスへの出演も決まっており、2020年はこれまで以上に知名度を上げるはず。楽曲的なクオリティーの高さはもちろん、カリスマ性を感じるキャラクターもあいまって、日本を代表するようなヒップホップグループになっていくと思います。ただ、だからといって舐達麻が“メジャー化”するかといったら、それはまた別の話でしょう」(同)

 リアルなリリックが持ち味ということもあり、舐達麻の楽曲には、イリーガルな日々を綴るものも少なくない。

「アメリカの音楽シーンであれば、反社会的な内容の歌詞も当たり前のように受け入れられて、爆発的に売れることも珍しくない。しかし、日本の場合はどうしてもイリーガルなものに対する拒否反応は大きい。それはリスナーもそうだし、メジャーのレコード会社もそう。いくら舐達麻やそのほかのヒップホップのアーティストが、素晴らしい作品を作っても、現状では日本の大手レコード会社はリリースできないでしょう。となると、やはり地上波などのメディアで取り上げられる機会も少なくなる。残念ながら日本の音楽シーンでは、リアルなヒップホップがそのままメジャー化する可能性は低いんです。

 そして、『ヒプノシスマイク』のアニメ化によって、より“ポップ”に演出されたヒップホップが世に出回るようになれば、この傾向はさらに強くなるはず。メディアでは“健全なヒップホップ”ばかりが扱われ、その一方で“リアルなヒップホップ”がアンダーグラウンドなシーンで強く支持される、という現象が予想されます」(同)

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