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『ねほりんぱほりん』レビュー

『ねほりんぱほりん』マッチングアプリ第2弾は“ヤリ目”の印象を一層強める結果に……

マッチングアプリはドラクエみたいに経験値の積み重ねが必要

「偏見を強めるような内容で残念」という声を受け、再びマッチングアプリを取り上げた今回だったはず。しかし、「マッチングアプリ=ヤリ目」という印象は強くなる一方である。というか、前回以上のネガティブキャンペーンになっている。

 そんな中、登場したのは2人目のゲストのリコさん(42歳)だ。体の事情で子どもを持つことに不安があった彼女。20代の頃に結婚前提で交際していた彼とは、その不安が原因で破局してしまった。しかし40歳が近づいた頃、「この年で子どもを求められることはないかも」と肩の荷が下り、マッチングアプリに登録したという。

 すぐに彼女は、会社経営者との交際をスタートさせた。会って2回目でプロポーズされたし、実家の両親にも挨拶に来てくれた。あまりのトントン拍子に警戒したリコさんだったが、相手の高収入に目がくらみ、いつしか結婚に前のめりになる。……が、相手の男性がなぜか徐々にトーンダウン。連絡しても返事は遅いし、デートはドタキャンされるし。こっちから電話をすると「うるせえ、ゴキブリ!」と怒鳴られることもあった。この一言で、彼女は目が覚めたという。

「マッチングアプリは自己申告が全てで、プロフィールを盛ったり良く見せる方が多いので、なかなか悪い面に気がつきにくいんですよね」(リコさん)

 その後、リコさんは「男性の見る目を磨こう」と決意。場数をこなすことを自らに課した。なんと、およそ500人との男性とやりとりを重ねたのだ。

「マッチングアプリってドラクエみたいなもので、いろんな男性ともっと触れてみて、経験を積まなければいけないなと思いました」(リコさん)

 彼女の経験談も、微妙にマッチングアプリへのハードルを高めている。数をこなし、ウソをウソと見抜ける人でないと、使いこなすのは難しいということ。っていうか累計500人って、前回の「7本同時」よりも強烈だな……。

 そして昨年7月、リコさんはようやく運命の人と出会う。誠実そうな男性と山下公園で散歩デートをしていた彼女は、履き慣れないヒールのせいで足をつってしまった。すると、彼は自分のジャケットを芝生に敷き、リコさんをそこに座らせ、足をマッサージしてくれたのだ。そのシチュエーションにときめいたリコさんは結婚を望み、3カ月後、無事に彼にプロポーズされた。よかった、ハッピーエンドで終わった……。

 ろくでもない男ばかりでなく、マッチングアプリには真剣婚活している男性もいるということだ。今回の内容だけだと、マッチングアプリは「女性がクズ男に振り回されるばかり」という印象に終わってしまう。もし次の機会があるならば、真面目に婚活をしている男性の意見も聞いてみたい。

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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てらにしじゃじゅーか

最終更新:2020/02/12 15:41
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