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『下町ロケット』総集編、新井浩文を全カットしたTBSの“技術力”に称賛の声

阿部寛

 4月期ドラマの「主役」となりそうだった『半沢直樹』(TBS系)の撮影が、新型コロナウイルス感染拡大による影響でストップし、放送開始が遅れることとなった。

 そのため急遽、4月5日から3週連続で阿部寛主演のドラマ『下町ロケット』の特別総集編の放送が決定。15年の放送時には平均視聴率18.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、最終回視聴率22.3%を記録した大ヒット作だけに、ドラマファンは大喜びしたが、それ以上に関心が集まったのが、帝国重工宇宙航空部の主任「富山敬治」役で出演していた新井浩文の扱いだった。

「新井は性犯罪事件により逮捕・起訴。昨年12月に東京地方裁判所は懲役5年の実刑判決を言い渡しました。その新井は、同ドラマで人気となった吉川晃司演じる財前部長の部下役を演じています。富山は阿部が演じる『佃航平』が社長を務める佃製作所に厳しい態度を示し、何かにつけて邪魔をし続けるのですが、それが一転、最後に佃製作所側に回るという見せ場がある。それなりにドラマの行方を左右してきた悪役であるため、新井の役柄をなかったことにして編集するというのは現場からすると非常に悩ましい事態で、高度な編集能力が求められるところ。そのため、ネット上でもTBSスタッフの“編集技術”に注目が集まっていました」(テレビ誌ライター)

 結果、5日の放送では見事に全カット。しかし、ストーリーを邪魔しないあまりにも見事な編集だったため、視聴者からは「下町ロケットのつなぎ方うますぎるやろ」「すごい!新井浩文の存在をきれいに消してたな」「下町ロケット 新井浩文カット版面白い」と絶賛の声が飛び交うこととなった。

「再放送ではなく特別総集編としたのは、新井の出演シーンをカットせざるを得なかったからでしょう。新井と一緒に映っているシーンが多いためか、財前部長の登場回数が少なくて残念ではありましたが、新井については最小限の画面加工で切り抜けているのはお見事でしたね。新井はイラッとする役柄だっただけにカットされていたことで、むしろスッと見られて良かったようにも思います」(テレビ誌ライター)

 TBSの“技術力”は佃製作所にも負けず劣らずだった!?

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最終更新:2020/04/07 10:00
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