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深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.579

ソダーバーグ監督の旧作がネトフリで人気再燃! 主人公は人間でなく感染経路『コンテイジョン』

文=長野辰次(ながの・たつじ)

Netflixより

 新型コロナウイルスの感染者が爆発的に増え続けている状況がそっくりだと、Netflixなどのネット配信で話題を呼んでいるのが、2011年に劇場公開されたパニック映画『コンテイジョン』だ。コンテイジョン(Contagion)とは「接触感染」のこと。スティーブン・ソダーバーグ監督のもと、マット・デイモン、マリオン・コティヤール、ジュード・ロウらオールスターキャストが集結。グウィネス・パルトロー、ケイト・ウィンスレットといったアカデミー賞受賞女優も出演しているが、致死率の高い感染症によって彼女たちは早々に退場することになる。有名無名にかかわらず、ウイルスは相手を選ばない。そして、本作のユニークさは、ソダーバーグ監督が人間よりもウイルスの感染経路にフォーカスしている点にある。

 多国籍企業の役員・ベス(グウィネス・パルトロー)は香港への出張を終えて、米国ミネアポリスの自宅へと戻り、まだ幼い息子・クラークを思いっきりハグする。夫のミッチ(マット・デイモン)は、ベスが咳をしているのが心配だった。体調が悪化したベスを病院へと運ぶが、ベスは治療効果なく心肺機能停止。自宅に残してきたクラークも命を落とす。さっきまで元気だった妻と妻の連れ子が亡くなったことが、ミッチには信じられなかった。

 疫病予防管理センターのエリン(ケイト・ウィンスレット)がミッチのもとを訪れ、ベスのここ数日の行動履歴について調べ始める。どうやらベスは、香港で未知なるウイルスに感染してしまったらしい。出張の帰り、シカゴに寄って、愛人との逢瀬を楽しんでいたことも発覚する。妻の生前の不貞まで晒され、ミッチはやりきれない。感染者は感染経路や接触した相手も明かされることになる。秘密の多い生活を送っている人は、気をつけたほうがいい。

 ベスが第一感染者となり、香港に続いて米国でも感染者が続出。街では「生物兵器ではないのか?」という陰謀説が広まる。パニックが起きることを懸念して、米国政府は新型ウイルスであることの公表、都市封鎖することに二の足を踏む。その間にも病院には「ウイルス感染しているかどうか検査してほしい」という人たちが押し寄せる。充分な感染対策が立てられないため、病院で働く医療関係者たちは自分たちの身を守るべくストライキを決行。医療崩壊するのはあっという間だった。

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