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週刊誌スクープ大賞

二階幹事長と公明党もすでに安倍首相に見切り、コロナが収束した段階でお役御免に

 騒ぎである。『報道ステーション』の富川悠太アナ(43)が、コロナに感染したそうだ。新潮では、「入院中の富川さんの症状は深刻だと聞いています」(報ステ関係者)というから心配だ。

 富川は、在宅勤務だった4月3日から38度の熱があったが、すぐに平熱に戻ったため、6日から出演していた。だが、痰が絡むようになり、9日に番組のプロデューサーに体調不良を訴えたが、出演を強行し、翌日の10日に病院で肺炎と診断された。即、慶應大学病院に入院して、PCR検査を受けると、次の日に陽性反応が出たそうだ。

 発熱から9日。富川にはきついいい方にはなるが、ジャーナリストとしては失格だろう。

 その後、チーフプロデューサーなどにも陽性反応が出ため、全スタッフを自宅待機させ、テレ朝本社を3日間封鎖する騒動になった。

 この肺炎の怖さは、スピードである。9日に亡くなった大阪の毎日放送の取締役は、肺炎と診断されてから5日後、PCR検査で陽性が判明してから2日後という早さである。

 視聴者に、新型コロナウイルスの怖さをレポートしていた当人が、うすうすかかっていることを心配しながら、無理してテレビに出て、感染を広げたというのでは、後々責任問題になるだろう。だが、まずは早くよくなってもらいたいと思う。

お次は「アコギ」な奴である。自民党の原田義昭前環境大臣が、福岡県西部の筑紫地域の医師らに、医療用のマスクの販売案内を届け、そこには「高額になっております」という但し書きがついていたという。

福岡県の業者がベトナムで生産する四層式のサージカルマスクで、販売価格は一枚110円。医療マスクの輸入・販売大手のファーストレイトの長谷川友彦社長が「百十円は途方もなく高額です」と嘆息している。

「政治家が地元への影響力を行使して一部の業者に不当に儲けさせているとすれば、倫理上の問題があると指摘を受けかねない行為です」(郷原信郎弁護士)

 こういうのを「火事場泥棒」というのである。

 次の男は「スケベ」を満天下に晒した。文春によれば、4月9日の午後7時半、立憲民主党の高井崇志衆院議員(50)の姿が、新宿・歌舞伎町のXという「セクキャバ」にあったという。ここは接客する女性の身体に触ったり、ディープキスもできる風俗店だそうだ。

 国会で、安倍首相を「危機感がない」と厳しく批判していた当人が、“濃厚接触”を求めて風俗店へ入り、女の子に「SMプレイがしたい」「オナニーの見せあいっこしよう」とはしゃいでいたというのである。

 言葉を失うというのはこのことだ。文春の直撃に、本人は「気の緩みだ」と答えているが、議員も人間も失格だ。発売前に立憲を離党する届を出したが、議員辞職は免れまい。

 さて、今週の第1位は、安倍に歯向かい、首都閉鎖までやりかねない、強い女を自分で演じている、小池都知事について追及している文春と新潮の特集にあげたい。

「命ファースト」と会見やCMに出まくって、強いリーダーとして売り込むことに躍起な小池都知事に対して、文春、新潮ともに、売名が過ぎる、「命より五輪」だったために感染対策が遅れたと、非難している。

 このところ、小池都知事のCMが奔流のように流れているが、6月に告示される都知事選の政見放送のようで、選挙の事前運動にならないのかと文春は問いかける。

 フジテレビと日本テレビは、「緊急事態」のために放送するという方針を固めたそうだが、この不況下で、こんなありがたいCMをテレビ局が放送しないわけはない。

 文春は、CM作りの予算の出所に疑問アリだという。東京都は4月8日、緊急事態宣言に伴い、都の予備費、約12億円を使ってコロナ対策を行うと発表した。柱は児童支援と情報発信強化だというが、都が作成した資料によれば、5月6日までの「Web広告の拡充」に7000万円、「テレビ・ラジオCM枠の確保・制作」に5億6800万円、「新聞広告」に2億3800万円。つまり、緊急コロナ対策費のうち、実に4分の3を小池が出るCMなどの「情報発信」に使われているというのだ。

 トランプも、11月の大統領選に勝つために、湯水のごとく税金を使って、コロナ対策という名目の情宣活動をやっているが、小池も負けていない。

 五輪延期が決まるまで、小池の頭の中は、そのことで一杯で、「感染拡大の分かれ道になると懸念された3月20日からの3連休前、厚労省クラスター対策班から“4月2~8日に患者が320人に増える可能性がある”という試算を受け取りながら、知事は無視していたのです」(都政担当記者=新潮)

 小池は、その不始末を隠すために、オーバーシュート、ロックダウンという強い言葉を発し、安倍官邸と対峙する姿勢を鮮明にした。国に先走って、居酒屋や理髪店、百貨店の休業要請をするといってしまった。

 安倍首相がそこまでは求めないというと、今度は、休業に応じる事業者には最大100万円の協力金を支払うといい出した。潤沢な財政を抱える東京ならできるが、そんな余裕のない他県の知事からは反発の声が上がった。

 だが、安倍や小池の“大盤振る舞い”も、自分の腹が痛むカネではない。国民や都民の血税である。施してやるという姿勢に反発を覚えるのは、私だけではないはずだ。

 文春は、小池の次に森田健作千葉県知事のお粗末さを挙げるが、こんなものは論じるまでもない。

 最後になるが、文春の極め付けのおバカである安倍夫人の昭恵についての記事を紹介しておこう。

 安倍首相が会見で、「警戒を緩めることはできません」として、「三密」への注意を呼びかけた翌日、アホ恵ではなく妻の昭恵が、大分県宇佐市にある宇佐神宮を、ツアーに交じって参拝していたと、文春が報じている。

それも、訪れた理由が振るっている。コロナで予定が全部なくなったからだというのだ。彼女を目撃した人間によると、「ノーマスク」だったそうだ。

 私のガキの頃、相手を揶揄する言葉に「ノーテンパー」というのがあったが、今の彼女に向けていう言葉は、それしかないと思う。(文中敬称略)

【巻末付録】

 まずは週刊現代から。

「性的刺激のX軸とY軸-数学的アプローチによる考察」「小室さやか、リリー・フランキーが大絶賛したセクシーボディ」

袋とじは「長谷川京子、16年ぶりの写真集が大ヒット中!」

次は週刊ポスト。

「インタビュー/貫地谷しほり-壁ドンされてキュンとする感情」。かんじやって読むんだ。

「民放女子アナ11人、1年目の通信簿-レーダーチャートで実力を丸裸に」

「緊急大特集『巣ごもりエロス』最新潮流-消費行動と制作現場が大激変!」。袋とじは「後から前から、紳士的に脱がせるテクニック-やさしくしてくれますか?」

「みづみづしき女-本誌主催の総選挙で1位を獲得した今年の女を撮り下ろし 星名美津紀、撮影・LUCKMAN」「寝そべる女は美しい-今をときめく人気グラドルたちが見せた無防備セクシー 朝比パメラ、岸明日香、清水あいり、鶴巻星奈」

 この中では大物の長谷川京子がいい。もう中年だが、まだまだおいしそうだ。というわけで今週は現代の勝ち!

本多圭(ジャーナリスト)

,

芸能取材歴40年以上、タブー知らずのベテランジャーナリスト。主な著書に『 スキャンダルにまみれた芸能界のトンデモない奴ら』など。

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ほんだけい

元木昌彦(編集者)

,

「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"。

サイト:記事一覧

もときまさひこ

最終更新:2020/04/20 21:30
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