
「日本のR&Bは連帯が必要」 aimiが語る、R&Bと〈STAY READY〉への強い想い
反対に、感情の抑制が利かなくなり、しょーもない歌でも馬鹿笑いが止まらなくなったりします。しかし、家族には元気になったと勘違いされてしまう悲劇。確かに「ゲロゲーロ、ゲロゲーロ、トノサマガエル」だけでここまで爆笑しないですよね、普通は。笑いのハードルが下がりきってます。
また作中でも強調して表現されているのですが、事故の影響で斜視になっており、焦点が合わず、常に物が分裂して見える状態が続くのです。
そんな大変な状態のハジメさん、この先も長期の入院が必要と思われる中、大学への復学を決意します。斜視以外は日常生活が問題なく送れる、至って普通な状態であると自分では思い込んでおり、リハビリのためにも早く大学に復帰したいと思っていたのです。ところが、いざ大学に行ってみると……
授業の内容がまったく理解できないのです。日本語なのに、まるで外国語を聞いているように意味不明に聞こえる。自分はやはり障害者だった――。復学して早々、絶望的な気持ちになり、大学を辞めることを考えますが……。
「何言ってるの! 今辞めたら全部無駄でしょ」
「わからなくてもいい、一日一つ…何か一つでも良いから覚えてきて! それだけでいいから!」
母親の強烈な励ましにより、なんとか卒業まで頑張ろうと思い直すハジメさん。学費も出してもらってるし、そこまで言われたら辞めるわけにはいかないですよね。