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台本なくても演出はあり!? 『テラスハウス』番組自体の打ち切り明言しない不透明な決着

テラスハウス公式サイトより

 恋愛リアリティ番組『テラスハウス』(Netfrix、フジテレビ系)に出演していた女子プロレスラー木村花さん(享年22)が23日に急逝したことを受け、制作のフジテレビは27日に『TERRACE HOUSE TOKYO:2019-2020』の今後の収録及び放送を中止することを決めた。

 同局では25日深夜に予定されていた地上波での放送をとりやめ、ネットでも新作の配信をストップさせていた。

 現在のシーズンは昨年4月にスタートしたが、木村さんは同9月より出演。伝説となったのが、「コスチューム洗濯事件」だ。男性出演者の小林快が、木村さんの試合用コスチュームが洗濯機の中に入っているのに気付かず、洗濯、乾燥してしまい、縮んで着られなくなってしまった。これに激怒した木村さんは、小林に罵声を浴びせ、被っていた帽子を手ではじき飛ばした。これをきっかけに、木村さんのSNSは誹謗中傷の嵐となり、木村さんは苦悩していたという。

 木村さんの死は大きな社会問題にもなったが、ここでクローズアップされることになったのが、「台本なし」を謳うリアリティ番組の実態だ。

「キッチリした台本は、確かにないようです。そもそも出演者はみんなほとんど演技素人。ドラマのように細かい台本を作って、セリフを決めても、彼らにうまくこなせるはずがありません。ただ、単純に男女の共同生活の様子をドキュメントタッチでカメラを回して撮影したところで、何もおもしろくないわけです。

 当然そこには、各自のキャラ設定や、『こういう感じでやってほしい』との“演出”指導が入ります。逆に言えば、そうしないと番組として成立しません。番組が盛り上がらなければ意味がないので、つまらない部分は編集でカットされます。リアリティ番組と言っても、演出があるわけですからリアルではないんですよ」(テレビ制作会社のスタッフ)

 同局では、今シーズンの制作、放送の中止を発表したが、番組自体を打ち切るとは明言していない。

「番組での出演者の言動がきっかけとなって、死者まで出たんですから、存続はもう厳しいでしょう。仕事とはいえ、木村さんに悪役を演じさせて、誹謗中傷が殺到しているのにケアしてあげなかったフジの責任も重大です。イメージの問題で、もはやCMスポンサーがつきませんよ」(同)

『テラスハウス』の半ばヤラセが公然の事実となり、“リアリティ番組”と称する、ほかの類似番組にも影響を及ぼすことになりそうだ。

最終更新:2020/05/29 10:00
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