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週刊誌スクープ大賞

安倍首相が目玉にした「持続化給付金」を受注したサービスデザイン推進協議会に数々の疑惑が浮上

 さて、今週はポストが合併号。

 安倍政権のあまりにもお粗末な新型コロナウイルス対応に、新潮は、もし田中角栄だったら、どうしているかという特集を組んでいる。角さんなら庶民の苦しみが分かる。角さんなら内閣を改造して挙党体制を作る。角さんなら、新しい生活様式なんて、お上が指図するものではないといっただろう。

 本当にそうだろうか? 金満政治家だった角栄が、庶民のことや弱者に寄り添う政治ができたと思うのは、単なるノスタルジーでしかない。自分の懐だけを肥やすことだけは、安倍という人間はやらないようだ。その一点だけは、私は角栄よりも安倍のほうがいいと思う。コンピューター付ブルドーザーで日本中の環境を破壊した角栄を、持ち上げるような企画は、もうやめたらどうか。

 カルロス・ゴーンを日本から逃亡させた59歳と27歳の父子が、アメリカ司法当局に逮捕された。かつて「グリーンベレー」に所属し、退役後は民間軍事会社を設立、アフガンなどで兵士の養成にあたっていたと、新潮が報じている。

 成功報酬は、航空機を運航したトルコ人らには約3000万円が支払われたというから、父子にはおそらく1億円近くが払われたのではないか。

 日本に引き渡されて、有罪判決が下されれば、最長で4年半の懲役刑は可能だが、危害を加えていない、初犯であるということを考慮すると、実刑ではなく、執行猶予付きということもあるそうだ。

 ところで、検察庁法改正反対では小泉今日子が、「種苗法」改正反対では柴咲コウが大きな役割を果たした。野党からは、農作物の自由な栽培が妨げられると反対があったが、大きな動きにはならなかった。そこに、柴咲がツイッターで「ノー」といったら、大きな反響を呼び、改正の流れをせき止めた。

 新潮によれば、彼女は筋金入りのエコロジストで、地球の循環に負荷をかけないモノづくりを謳って、ファッションブランドを立ち上げ、オンラインショップでは、化学調味料不使用のレトルト食品の販売もしているという。

 日本でもようやく、こうした本物のモノいう芸能人が出てきたようだ。

 さて、Netflixが配信しているドラマがことごとく話題になっている。文春には毎週、中野翠ら5人が採点する「Cinema Chart」という連載がある。今週、そこで取り上げている2本がNetflixの『ザ・ランドロマット―パナマ文書流出-』と『いつかはマイ・ベイビー』なのだ。

 それに、Netflix配信の韓流ドラマ『愛の不時着』も大きな話題で、新潮が、これを見て「北朝鮮に行きたい」という日本人の女の子たちが激増していると報じている。

 第1話を見た。韓国の財閥令嬢が、パラグライダーで飛行している中、暴風に巻き込まれ、北朝鮮に不時着してしまうのだ。

 北朝鮮の兵士に助けられるが、北朝鮮と分かった彼女がそこから逃げ出す。令嬢役がソン・イェジン、この後恋に落ちるのだろう兵士にヒョンビンという、韓国を代表する役者を使っている。韓国でも大変な人気だったようだが、韓国の財閥令嬢が誤って北朝鮮に不時着するという発想が面白い。

 Netflixは、昨年『全裸監督』『ROME』で名をはせ、今年のアカデミー賞にも多くの作品がノミネートされた。さらに、年末に解散する『嵐』の密着ドキュメントを撮影中である。

 私は、『ブラックリスト』『Breaking Bad』にはまり、今は『マイケル・ジョーダン ラストダンス』を楽しく見ている。こういうのを見たら、日本のちゃちなお子様ドラマなど見る気にならない。

 お次はポストの独占販売の「MEGA地震予測」。今夏は、東北と首都圏が危ないそうである。

 東日本大震災以降、長期間にわたって「静穏」状態が続いてきたが、このところ中程度の地震が頻発しているのは、「大きな地震の起きる可能性が高いことが研究でわかってきています」と、村井俊治東大名誉教授がいっている。

 特に、岩手県の基準点「大船渡」と「陸前高田」の周辺で大きな動きが起こっているそうだ。

 次は、千葉県の基準点「千葉花見川」が隆起する一方、県内の「富里」は沈降しているという。経験則から6cm以上の高低差は危険水域で、警戒が必要。

 長野県松本市では異常変動が起こっているので警戒が必要。沖縄も、岩盤が堅固で比較的地震の揺れは少ないといわれるが、警戒を怠ってはいけないそうである。

 同じポストに、ノンフィクション・ライターの石戸論が、モーニングショーの常連コメンテータの玉川徹と、安倍ちゃんのお友だちでウルトラ保守派の百田尚樹から「同じ匂い」が漂うと書いている。

 2人の共通項は、「『誤報』すらも話題に変えていく姿勢、そして過去を引きずらずに今という瞬間を大事にする姿勢は本当に似ている」(石戸)

 この2人に対して、論理的な一貫性がないという批判は全く意味がないという。

「最初から、そんなものを目指していないからだ。百田も玉川も、大衆に迎合していない。『その時々の自分の気持ち、考え』を正直に発することで大きな権威と対峙する姿、空気を読まずにどんな相手にも物怖じしない『自分』を見せている。この対峙こそが、人々の心を捉えるのだ」

 私は、この見方にはやや異論がある。百田などはどうでもいい。安倍が消えれば芥のような彼も忘れ去られるだろう。

 だが玉川は、どんな権威にも物怖じせず対峙しているとは到底思えない。

 彼にあるのは、テレ朝社員という看板と、視聴率第一主義、権力が一番嫌がるところは突かないという処世術である。

 彼は、テレ朝の早河洋会長が嫌がることはいわない。それは骨身にしみているのではないか。そこさえ突っつかなければ、あとは、その時々の事象を取り上げ、反対しているかのようにコメントすれば、茶の間のおばちゃんたちの受けはよくなる。

 ワイドショーのコメンテーターの中で、長く続いているヤツらは、出演している番組の根幹に関わることはいわないから、出させてもらっているのだ。

 彼らには反体制など毛頭ない。そう見せかけることがうまいだけの、操り人形である。あまり買いかぶってはいけない。

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