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週刊誌スクープ大賞

安倍首相が目玉にした「持続化給付金」を受注したサービスデザイン推進協議会に数々の疑惑が浮上

 文春の見事なスクープ、黒川と3人の御用記者たちとの賭け麻雀報道は、大きな話題を呼んだ。

 新潮は悔しいだろうな。今週、黒川事件をどう扱うのかと思ったら、「雀卓実況中継」ときた。黒川の雀荘での生態を描写している。

 黒川はいくら負けがこんでいても黙り込むようなことはない。酒が弱いので、タバコぷかぷか、陽気で、途中で片尻を上げて“プッ”とおならもしていた。

 法改正の論点や、他省庁の人事、同僚の批判には饒舌だったが、肝心の捜査の話になると、巧みに逸らしていた。どんなに負けても一晩で3~4万円……などなど。

 ポストが、このところ、安倍に反旗を翻す役人たちが続々現れているのは、安倍の最後が近いからだと報じている。

 記者たちとの賭け麻雀が明るみに出て、黒川弘務東京高検検事長が処分されたが、「訓戒」というあまりにも軽い処罰に、批判が巻き起こった。

 すると安倍は、これは稲田検事総長が行ったのだと逃げようとしたが、早速、共同通信が、法務省は懲戒が相当と判断していたのに、官邸が訓告にしたとすっぱ抜いた。

 さらに、当の稲田検事総長がTSSの単独インタビューに出て、自身の処分への関与を否定したのである。

 まさに前代未聞である。

 安倍が肩入れして、早く承認しろとごり押ししていた新型コロナウイルスの治療薬「アビガン」だったが、厚労省が、副作用などのこともあり、早期承認には反対していた。

 これも共同通信が、「明確な有効性が示されていない」と報じ、5月中の承認は断念するに至った。

 これは厚労省側からのリークだといわれているそうだ。

 安倍が押し進めようとしていた「9月入学」も、文科省が、家計の負担が3・9兆円にのぼるという試算を発表し、見送りになった。

 これまでなら「忖度」という2字でいいなりになっていた役人どもが、安倍を追い落とせとばかりに攻勢をかけているというのである。

 次に暴かれるのが、安倍と昭恵が招いた、「桜を見る会」の招待者名簿ではないかとポストは見ている。

 これは、機密指定されてはいない資料だから、官邸は破棄したといっても、どの役所も、名簿を持っているというのである。

 これをメディアに流せば、安倍はお終い、というわけだ。

 長いだけが唯一の“勲章”だった安倍政権が崩壊するのは間違いないが、もういくつか、安倍と昭恵の不祥事を暴露してほしいものだ。絶対あるのだから。

 絶好調のNetflixで長い人気を誇るのが『TERRACE HOUSE』である。リアリティ番組というそうだが、「2012年10月12日から2014年9月29日に、フジテレビ系列の『COOL TV』枠内で放送され、その後はネットフリックスやフジテレビ・オンデマンドで配信されている日本のリアリティ番組シリーズである。通称『テラハ』」(Wikipediaより)

 そこに昨年9月から出演していた美人の人気女子プロレスラー・木村花(22)が、番組の中で、同居している男性が、彼女のコスチュームを洗濯&乾燥させて縮んでしまったことに腹を立て、怒声を浴びせて掴みかかったそうだ。

 リアリティといっても台本があるようだが、そのシーンを見たネットの民たちが、SNSで、「あの口の利き方はない」「花さんのことテラスハウスファンは全員嫌い」などと、個人攻撃を始めたのである。

 番組の出演者たちは個人のSNSを使って番組の宣伝をさせられるので、視聴者からの批判を直に受けてしまうため、同様のリアリティショーに出た経験のある女性は、「罵詈雑言を受けるうちに、自分は誹謗中傷されるような人間なのだと思い込んでしまうこと。真実を言えない(番組の制作過程を明かしてはいけないという契約書を交わしているため=筆者注)ストレスが続くのはとても苦痛で、脳が爆発しそうになりました」といっている。

 木村花は、ヒールになれるプロレスラーではなかったようだ。5月23日午前3時半ごろ、亀戸の彼女の自宅で亡くなっているのを発見された。

 彼女のSNSには、「顔も中身もブスでごめんね。消えれるもんなら早く消えたいよ」と書き込み、自らの腕をリストカットした写真もアップしていた。

 公式サイトは、この番組の中止を発表したが、それですませるほど、この問題は軽くはないはずだ。素人を使って、ヤラセに近い手法で出演者を煽り、その後始末まで本人にやらせるというのは、無責任というより、番組制作の体をなしていないというしかない。

 何があっても、われわれで守る。そういう体制をつくらずに、面白ければ何でもありという姿勢が、こうした悲劇を招いたのは間違いない。責任はフジなのかNetflixなのかはわからないが、日本でも躍進を続けるNetflixについた“汚点”を軽くみてはいけない。

 ところで、アメリカの感染者は160万人超、死者は10万人に迫る。日本は感染者1万7000人弱、死者は900人弱。

 日本政府がやっている唯一といってもいい対策は「自粛」を呼びかけるだけ。有効な対策をほとんどとっていないのに、なぜ感染者も死者もこれほど少ないのか?

 世界中のメディアは「ジャパン・パラドックス」と呼んで不思議がっている。甘いものが大好きなフランス女性にスリムな人が多いことを「フレンチ・パラドックス」と呼ぶことに由来するそうだが、山中伸弥京都大学教授はこのことを「ファクターX」と名付けた。

 矢野邦夫・浜松医療センター医院長補佐は、マスクの着用習慣が大きいという。マスクは感染を防ぐし、日本人はハグやキスをしないからだというが、今一つ納得しがたい。

 寺嶋毅東京歯科大学市川総合病院呼吸器内科教授は、肥満という要素を指摘する。肥満の人は、そうでない人に比べて新型コロナウイルスによる重症化リスクの高いことが、オックスフォード大学の研究で示されているという。

 肥満というのは内臓脂肪が蓄積された状態をいうが、肥大化した脂肪細胞からは通常より多くの免疫細胞のたんぱく質が分泌され、慢性的に血管に炎症を起こす。そのためウイルスに感染すると重症化する血栓などができやすいからだという。

 ニューズウイーク日本版は、アメリカでは黒人が新型コロナウイルスで死亡する割合は2000人に1人、アジア系と中南米系は4300人に1人、白人は4700人に1人だと報じている。アジア系は黒人より少ないが、白人よりはやや多い。

 新潮によれば、日本人の死者の少なさを遺伝子解析に求めようという研究が進められているという。「日本人は新型コロナウイルスに抵抗力を持つ遺伝子を獲得しているのではないかという仮説を立てる」のだと、金井隆典慶応大学医学部教授がいう。つまり、人種によって重症化リスクの違いがあり、それは免疫の働きの差ではないかというのだ。

 結果は9月ぐらいには出るようだが、当のわれわれ日本人が不思議でならない新型コロナウイルス最大の疑問に、早く答えが出てほしいものだ。

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