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深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.592

“リアル筋肉マン”ドンソク主演作『悪人伝』ほか…非イケメンたちが活躍する韓国映画のコク深さ

文=長野辰次(ながの・たつじ)

マ・ドンソク主演映画『悪人伝』。シルベスター・スタローン製作によるハリウッドリメイクが決まっている。

 全盛期のシルベスター・スタローンを思わせる腕っぷしの太さで人気を呼んでいるのが、韓国の映画俳優マ・ドンソクだ。群がるゾンビたちを素手でなぎ倒した『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016)で、多くの男女のハートをがっちり鷲掴みにしてみせた。その後も『犯罪都市』(17)では辣腕刑事、『ファイティン!』(18)ではプロのアームレスラーを演じるなど、スクリーン上で大活躍している。愛嬌のある漫画チックな容姿は、“リアル筋肉マン”と呼びたくなる。そんなマ・ドンソクが憎々しい悪の魅力を放っているのが、韓国で大ヒットした『悪人伝』だ。

 シルベスター・スタローン製作によるハリウッドリメイクが決まっている『悪人伝』は、こんな内容となっている。マ・ドンソクが演じるのは、韓国の裏社会を牛耳るヤクザのボス、チャン・ドンス。逆らう人間は、サンドバッグ代わりにして血だるまにしてしまう冷血漢だ。そんなドンスがある夜、まったく面識のない男に襲われ、ナイフで刺されてしまう。不意を突かれたドンスは深い傷を負いながらも、男を撃退。筋肉の厚さのお陰で命拾いしたドンスだが、ヤクザのボスとしての面目は丸潰れだった。

「ヤクザはメンツが何よりも大事だ」というドンスにとって、病院送りにされたのは痛恨の極みだった。対抗する暴力団の放ったヒットマンの仕業かと思いきや、そうではないらしい。一方、荒っぽい捜査で問題児となっているチョン刑事(キム・ムヨル)は、ドンスを襲ったのは世間を騒がせている連続殺人鬼ではないかと睨んでいた。殺人鬼に襲われて生存しているのは、ドンスただ1人。そこでチョン刑事はドンスと秘密裏に交渉し、容疑者の情報を共有することに。ただし、ドンスが先に見つければその場で八つ裂き、チョン刑事が先なら裁判所送りにするという密約付きだった。

 韓国映画は犯罪映画のクオリティーが非常に高い。ポン・ジュノ監督の『殺人の追憶』(03)、ナ・ホンジン監督の『チェイサー』(08)、キム・ジウン監督の『悪魔を見た』(10)など、映画史に残る傑作を次々と生み出している。これまでもシリアルキラーと捜査官とのスリリングな攻防が描かれてきたが、本作が2本目となるイ・ウォンテ監督はそこに剛腕一本でスター街道をのし上がった怪優マ・ドンソクを投入。ここに、ヤクザのボスvsシリアルキラーvs暴力刑事、という裏社会の3大人気キャラクターが三つ巴バトルを繰り広げる構図が完成した。

 

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