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Kダブシャインが語るトランプ論Part 1 大統領選目前、異論!暴論!「ドナルド・トランプを支持するまで」

近影(写真/西田周平)

 11月3日に控えた米大統領選において、現大統領であるドナルド・トランプ(共和党)と一騎打ちを展開するジョー・バイデン(民主党)。投票まで約2週間後に迫り、互いの支持率が拮抗する中、筆者はKダブシャインから「昨今、フェイクニュースにダマされている識者や論客が多すぎる。彼らが極めてポンコツで憤慨している」なる着信を受けた。Kダブの日々のツイートを見れば、手放しでバイデンを支持する世の中の動きに異を唱えていることが、火を見るよりも明らかだ。ならば、識者や論客のバイデン支持が放言なのか、Kダブの意見が暴言なのかを検証してみることにした。

――まず、Kダブさんがトランプ現大統領を支持するまでの経緯を教えてください。

Kダブシャイン(以下、Kダブ) 約4年前、トランプが大統領選に立候補したときは「あり得ない。うまくいくわけがない」と思ったよ。当時、個人的にはバーニー・サンダース(当時民主党、現無所属)がいいと思っていたし、アメリカにおける格差社会――1%の富裕層が残りの99%を搾取している――問題にも積極的に取り組もうとしていたから。でも、結果的にヒラリー・クリントン(民主党)が代表権を奪い、トランプとヒラリーの一騎打ちになったでしょ。その間、ヒラリーが国務長官時代に機密事項を含むメールを、私用サーバーを経由して送っていたことが発覚したり、オバマ政権時代からの公約もあまり果たしていない民主党に対して俺は、少しずつ不信感が募っていった。

 一方でトランプに対しては、「差別主義者で白人至上主義者である」といったネガティブな報道がされ続けている。だからその時点では、「ヒラリーは大統領にふさわしくないけど、かといってトランプが勝てるわけもない」って見方だった。

 それが選挙1週間くらい前だったかな。なんとなく「トランプが大統領になる可能性が、なくはないかも」という報道もあり、そんな空気が漂ってきた。その背景には、政治家じゃないのに自腹で立候補して、周囲の政治家や党自体にもまったく忖度せずに問題提起をダイレクトにする、っていう積極的な動きが大きく作用したと思うんだ。

 本国の支持者たちは、その強烈なリーダーシップを勇敢に感じただろうし、いつしか彼の下世話でネガティブな報道も、実質的なポジティブな発言によって自分の中では払拭されていった。

 それと同時に、選挙前の演説を聞いてみると、「これまでに民主党が君らに何をしてくれた!」と激しく糾弾しているし、「政治家は公約を守ることが、なにより大事である」という姿勢を当選してからも貫いてきた。彼が果たした公約に関してはまた後から話すけど、当初は「仮にトランプが大統領に就任したら、アメリカの政府は国家として成り立つのか?」と懸念していた。

 でも最終的には、「金もあるし、幸せな家庭も持っているし、フロリダで好きなときにいつでもゴルフをしながら、余生をゆっくり送ることができるのに、今さら嘘つきでレイシスト呼ばわりされている。大統領に不適格だと人格攻撃もずっと受けてるのに、まったくへこたれず、支持者のために戦い続けている姿勢を意気に感じるようになってきた。自分はアメリカで成功して満たされてると感じていたからこそ他者、ひいてはアメリカ全体の幸せを考えたい、実は慈悲深い人間なんじゃないのかな」って思うようになったんだよ。

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