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産業医と映画Pの配信作品批評「ネフリんはほりん」#2(後編)

『コブラ会』はカラテ映画に偽装したキリスト教的映画だった!受難の果ての成功

ジャンプに影響を与えた作品がかかるジャンプ的呪い

――では最後に、来年1月にはシーズン3の配信が決定している『コブラ会』ですが、おふたりはどういった展開を期待しますか?

伊丹 さっき(前編)橋田寿賀子的面白さがあって、こういう脚本は永遠にストーリーが転がせられると言ったけど正直、シーズン2から話を引き延ばしにかかってるなって印象は否めない。シーズン2の中盤から何話にもかけてラブストーリー展開を多用してきたり。

大室 確かに引き延ばしてるね。それこそ後期の『ドラゴン・ボール』みたい。フリーザ編終わらせればいいのに、人気マンガゆえに終わらせられないと。

伊丹 そうそう。もともとはシーズン1でやりきっちゃうつもりだったんだろうけど、変に人気が出ちゃって続編を作らざるを得ないパターン。

大室 ジャンプに影響を与えた作品の続編が、ジャンプと同じ病にかかるなんて皮肉だね。

伊丹 ヒットしてしまうことの悲しさというか、『ベスト・キッド』も2、3とナンバリングが続くうちにどんどん熱が冷めていったし、人気に反比例してしぼんでいくのは『ベスト・キッド』が持つ悲しいDNA、というか宿命なんだろうね。

大室 ただ『コブラ会』が素晴らしい作品なのは間違いない。一抹の不安を抱きながらも、我々“ベスト・キッド・キッズ”はシーズン3を楽しみに待ちましょう。

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1978年生まれ。現在、産業医として日系大手企業、外資系企業、ベンチャー企業、独立行政法人など約30社を担当。

Twitter:@masashiomuro

おおむろまさし

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1979年生まれ。インディペンデント映画の制作に携わり、現在はフリーランスでテレビドラマ、映画、舞台などのプロデュースをしている。

いたみたん

最終更新:2023/02/08 20:05
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