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般若「同業者には反面教師にしてほしい」ドキュメンタリー映画に描かれた一途なラッパーの肖像【インタビュー】

「真面目な話、死なないこと。今みんな死んでなければ勝ちだから」

般若「同業者には反面教師にしてほしい」ドキュメンタリー映画に描かれた一途なラッパーの肖像【インタビュー】の画像6

――最後に次の目標をお願いします。

般若 真面目な話、死なないこと。今みんな死んでなければ勝ちだから。イコール俺も勝ってるんだぜっていうレベルで俺は物事を考えているんで。ずっと通して言ってるのは「死ぬのはやめなさい」って言ってます。どのインタビューにも書いてもらってますけど、いじめとか誹謗中傷とかを真に受けて死ぬのはやめろ。その時間は永遠じゃねぇって。SNSの世界が全てって思っている人間がいるらしいけど、その携帯投げ捨てたらなくなるぜって。全然生きていけるから大丈夫だぜって。

――特に今年はネットでしか他人と接することがない人がいても珍しくないですし、そうに感じてしまう人も多かったと思います。

般若 俺にだって今日も安定に顔が見えない奴がなんか言ってきたから、安定にブロックしてやった。そんなレベルでいいと思う。面と向かって言ってくる奴なんていないし、面と向かって言ってこられたら俺だって普通に殴りますよ。そんなレベルだと思いますね。表に出てるからやりづらい部分もあるけど、俺芸能人じゃないし。

 顔が見えない相手に腹たつことを言われても「そいつらよりも俺の世界観がでかい」とか、「俺のほうが凄いことやってる」みたいに信念を持ったほうがいいと思う。結果こんな奴がこんな映画になるんだから、バカでもやれてるっていうのを思って欲しい。それを俺はずっと思ってます。
(写真/二瓶 彩)

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般若
1978年10月18日、東京都生まれ。日本を代表するヒップホップMC。04年のファーストアルバム『おはよう日本』リリース以降、コンスタントに作品を発表。08年には自身が主宰するレーベル〈昭和レコード〉を設立し、精力的に活動を展開。近年は俳優業も活発に行っている。

 

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映画『その男、東京につき』
般若初の長編ドキュメンタリー。東京の三軒茶屋で生まれた彼の、いじめの経験や音楽との出会いとジレンマなど、これまであまり語られることのなかった過去を振り返る。さらにZeebra、AI、R-指定ら豪華なアーティストたちが般若という存在について語るシーンも見どころ。
12月25日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開

斎井直史(ライター)

音楽ライター。主な執筆の場はOTOTOYでの『パンチライン・オブ・ザ・マンス』の連載。その傍ら年に数回、他媒体での寄稿を行う。

Twitter:@nofm311

さいいなおふみ

最終更新:2020/12/25 12:00
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