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クロちゃん、『チコちゃんに叱られる!』に出ているのに『水ダウ』の毒牙から抜けられず

文=寺西ジャジューカ(てらにし・じゃじゅーか)

クロちゃん、『チコちゃんに叱られる!』に出ているのに『水ダウ』の毒牙から抜けられずの画像1
『チコちゃんに叱られる!』(NHK系)

 1月8日の『チコちゃんに叱られる!』(NHK系)は今年1発目の放送。晴れ着姿で登場したチコちゃんは「本年もよろチコお願いします」と、彼女らしい新春の挨拶をした。ゲストは共に初登場の中村勘九郎と山之内すずだ。

『水ダウ』を常に警戒するクロちゃんの職業病

 

 この日最初のテーマは「なんで門松の竹は斜めにカットされているの?」。回答者に指名された勘九郎は「侵入者から家を守っている。(家の塀を)よじ登って落ちて竹に刺さる」と答えたが、もちろんこれは不正解だ。その後、なぜか番組は同じ質問をしに安田大サーカスの元を訪れた。門松の竹は3本立っているし、安大はトリオ芸人だからというわけだ。あと、彼らは松“竹”芸能所属の芸人たちでもある。それにしても、3人が揃う姿を久しぶりに見た。

「江戸時代で(侵入者が)勝手に(家に)入ってきたら困るから、これを下に置いて落とし穴に落ちたらこれが刺さる」(クロちゃん)

 安大を代表して回答者を買って出たクロちゃん。奇しくも、それは勘九郎の回答と全く一緒だった。「クロちゃんと一緒!? マジかー!」と勘九郎は絶叫するが、同じなんだから仕方がない。

 ちなみにこのとき流れたのは、お馴染みのネタを演る安大の過去映像だった。比較すると、昔のHIROは今の何倍も太っていたし、昔のクロちゃんは今より遥かに声が高かった。改めて見ると、今のクロちゃんって声の高さが普通の人とあまり変わらないんだな……。それは本人も自覚しているらしく、9日午前(土曜再放送の時間帯)にクロちゃんはこんなツイートを発信した。

「久々の3人で登場だしんよー! あーん、10年前の映像も。クロちゃん、声が今より高すぎるしん! 可愛いーー♪」

 歳をとると人間の声は低くなる。思わぬ角度から年齢の積み重ねを実感してしまった。それはさておき、チコちゃんが発表した正解は「徳川家康の八つ当たり by 要筐辯志(ようきょうべんし)」だった。要筐辯志って何?

『要筐辨志』とは江戸時代に書かれた書物である。同書には「徳川家康が手痛い負け戦で味わった思いを門松にぶつけた」と書かれている。つまり、家康が門松に八つ当たりしたと読み取れるのだ。実は、もともと門松はその名の通り松だけだった。それに縁起物として竹が添えられるようになり、竹を真横に切った門松が誕生する。これは「ずん胴」と呼ばれ今も銀行や百貨店等で使われているが、現在は斜め切りの「そぎ」が一般に広く普及した。つまり、斜めに切られる門松はもともと存在しなかったのだ。では、斜めに切った門松誕生と徳川家康の関係とは? 

 ここで始まったのは「新春小型時代劇 竹は斜めに」なるミニドラマだ。舞台は今から400年以上前。元亀3年12月22日、武田信玄と織田信長&徳川家康連合軍による一戦「三方ケ原の戦い」が幕を開けた。このドラマで家康を演じるのはクロちゃんだ。天国の家康は時代劇の配役を知って怒り出さないだろうか? ともかく、武田軍に追いやられた家康は浜松城に逃げた。番組によると「恐怖のあまり、家康は失禁したという逸話が伝えられている」とのこと。いや、筆者が聞いたのは失禁ではなく脱糞という話だったけれど……。

 家康が信玄に叩きのめされた「三方ケ原の戦い」の翌年の正月、家康宛に信玄から手紙が届いた。そこに書かれていたのは「松かれて 竹たぐいなき あしたかな」という文章。「松」は徳川家康の元の名字「松平」を表し、「竹」は「武田」を表している。「松は枯れて竹は類いないほどに栄える未来が待っている」、つまり「徳川が滅んで武田が繁栄するよき年の始まりだな」と読み取ることができるのだ。戦国時代の人は煽り方にもセンスがあったようだ。

 そんなとき、家康の視界に入ったのは正月を祝うために家臣らが用意した門松の竹であった。

「え、竹? 竹……武田信玄ー! 今、一番聞きたくない響きだから。君たちも僕のことバカにしてんの!?」(家康)

 慌てた家臣たちは句を直し、その手紙を信玄に送り返した。書き直した内容は、元の手紙から4文字だけ変えた「松かれで 竹だくびなき あしたかな」という文章である。これは「徳川は滅びず武田の首がとぶ なんともめでたい年の始まりだ」という意味。そして、頭に血が上った家康は刀を抜いた。

「こんなものは……切り落とすしん!」(家康)

 家康が刀を振り落とすと、門松の竹は斜めに切り落とされた。いわば、家康の八つ当たりである。その後、徳川家や家臣たちも門松の竹を斜め切りするようになり、斜め切りが関東を中心に広がって「そぎ」が主流になったと考えられるのだ。でも、斜めに切り落とした竹が首を切られる信玄をイメージしているのなら、「そぎ」ってメチャメチャ悪趣味な新年飾りだな……。あと、信玄の子孫や地元(山梨)の人たちも門松を斜めに切っているのだろうか?

 ちなみに、門松の竹が斜め切りになった理由には諸説ある。斜め切りの理由を調べていくと今回のような説も見つけられる……という話らしい。

 補足情報は、もう1つある。3人揃っての仕事が久しぶりだった安田大サーカス。この状況をなぜかクロちゃんは怪しんだ。「こんな怪しい撮影があるわけない!」と警戒し、ドッキリを疑い続けていたというのだ。もう、いよいよ可哀想になってきた。クロちゃんは、常に『水曜日のダウンタウン』(TBS系)からのちょっかいに神経を尖らせている。もはや、職業病だ。

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