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里咲りさ×倉持由香スペシャル対談

倉持由香が伝授する、セルフプロデュース術! 物語性と参加している感が大事なタレントとファンの関係

カードゲームの要領で常に手札にいることが大事なタレント業

里咲:倉持さんは「尻の山」をご自身で作って頂上まで行って、さらにその山の頂上にいながらさらに大きくされている方だと思うんですが、その極意を教えてほしいです。

倉持由香が伝授する、セルフプロデュース術! 物語性と参加している感が大事なタレントとファンの関係の画像7

倉持:私の場合、基本の柱として尻の山があるんですが、そのほかにも「ゲームの山」「競馬の山」「麻雀の山」や「不動産系の山」「ビジネス系の山」というように複数の柱で自分を支えています。これは1本の柱だけだと、それが折れたときに総崩れになるからこのようにしてます。タレントとしては、引き出しが多いほうがオファーも増えますしね。

 自分のことをカードゲームのカードだという発想を持っていて、常にスタッフの手札にある状態でいたいんです。仕事のオファーが来たときに、「この仕事なら倉持いけます!」って場に出せるみたいな。逆に「このカード使いにくいな」と思われたら、手札には残れませんよね。これもいける、あれもいけるという状態にしておきたいという思いです。

 だから、りさちゃんも自分をカード化して能力を書き出してみるといいのでは? 自分の脳力にどういったものがあって、それを数値化してみるんです。その上で、自分が持ってるとより強力になる能力はなにか? というようにしていけばいいんじゃないでしょうか。

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里咲:この話を聞いて、カードを実際に作ってみたくなってきました。それでグッズにして売りたい! 全12種セットで2,000円ぐらいかな(笑)。弊社で採用させていただきます!

倉持:カードパックは第2弾、第3弾と続いていくの一般的なので、新しい能力を身に着けたらどんどん展開できますし(笑)。ファンの方は、りさちゃんが成長していくのがうれしいと思うんです。

 昭和のアイドルファンは「完成された姿」を観ていたと思うんですが、ももクロさんやAKB48さんなどでは、路上ライブや劇場から東京ドームというサクセスストーリーを一緒に追っていくのがファン心理をつかんだことで成功されています。なので、がんばっている姿やうまくいっていない様子を見せていくのも重要だと思います。

里咲:私はうまくいってないことをあまり見せたくないという心理があります。ファンの方には、うまくいったときに見てもらいたいというか……。

倉持:その気持ちはよくわかる! でも、ファンの方は「ワシが育てた感」を持ちたいという面がありますよね。

 「こういう理由で今回うまくいかなかったけど、次どうしたらいい?」みたいな発信で、ファンの人たちをプロデューサー化してしまうのもいいと思いますよ。

里咲:言われてみれば私にも似たような経験があります。無策のまま2,000人キャパのZepp Diver City TOKYOを借りたことがあって(それまで100人キャパの会場が最大だったのに!)、借りてからどうしよう……と。

 そのときはファンの方々を1日社員にして、貸会議室に集まって「どうやったら、会場が埋まるか?」という議題で「社畜企画会議」をしたことがあるんですが、すごく盛り上がりました。

 それを思い返すと、一体感というか一緒に参加している感があって楽しかったですね。今はテクノロジーの発達でいいものが誰にでも作れてしまう時代だからこそ、ストーリーに参加できる感覚は重要なんでしょうね。

倉持由香が伝授する、セルフプロデュース術! 物語性と参加している感が大事なタレントとファンの関係の画像9

倉持:そう、それです! 物語性が重要で、「自分もそのストーリーに参加している」ことが大事なんです。その上でエンドロールに自分の名前が出てくるとすごくうれしいはず。

里咲:ですよね。さっき話したライブを成功させたときも、私よりもファンの方々が号泣していて、まさにエンドロールに自分がいる気持ちだったんだと思います。

 とはいえ、ストーリーには終りがあるわけで、第2章、第3章と組み立てて実践するのは難しいですよね? 私の周りにも次の章で悩んでいる方がいっぱいいるんですが……。

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倉持:私は2019年に結婚したんですが、そのときはマリッジブルーになったんです。私が15年間積み上げてきたものがなくなっちゃうのでは? 仕事がゼロになったらどうしよう? と。

 でも、私は自分のストーリーを「倉持クエスト」と捉えていて、「第1章:グラドルとして週刊プレイボーイ表紙に目指す編」だとしたら、「第2章:結婚して夫婦でeスポーツを盛り上げる編」、これからは「第3章:子育て編」みたいな風に考えて、最終的には超大作RPGになっていくみたいなイメージです。

 なんとなくでもいいので、全体像を考えておくといいと思います。なので、「りさクエスト」を考えてみましょう。それで、「りさクエスト攻略本」「りさクエストガイドブック」なんかをグッズ化するのもいいんじゃないですか(笑)。

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