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菅義偉、貴乃花…息子に翻弄されるも“父親として優れている”のはどっちだ?

森喜朗「女性差別的発言」問題、国内外から批判

 その森喜朗オリ・パラ組織委会長の「女性差別的発言」が国内外から批判を浴びた。

「女性がたくさん入っている会議は時間がかる」というものだが、森がすぐに謝罪会見を開き、発言を撤回したものだから、IOCのバッハ会長は五輪精神を汚されたにも関わらず、「謝罪を理解し、この問題は終了した」と、早々に発表した。

 だが、森発言に対して日本だけではなく世界各国から「森は辞任すべきだ」という批判の声が巻き起こり、あわてたのだろう。

 2月9日には一転して、「森会長の発言は極めて不適切で、IOCが取り組むアジェンダ2020での改革や決意と矛盾する」(朝日新聞デジタル2月9日 20時22分)と批判したが、かえってIOCの無節操ぶりを満天下に晒すことになってしまった。

 組織委はもっと情けなかった。森自身が毎日新聞の記者にこういっている。

「元々、会長職に未練はなく、いったんは辞任する腹を決めたが、武藤敏郎事務総長らの強い説得で思いとどまった」(2月6日付)

 森の“天敵”といわれオリ・パラの主催者である小池都知事も、森からの謝罪の電話があったことで続投を容認してしまった。

 中でも、極めつきは菅首相である。2月4日に国会で、森発言についてどう思うかと聞かれ、「発言の詳細については承知していない」と答えたのである。

 その後も、「森さんを辞めさせることができるのは、あなたしかいないのだから、辞めさせなさい」と追及されても、「国益にとっては芳しいものではないと思う」というだけで、「(組織委は)政府とは独立した法人として自ら判断されるものだと思う」と、責任放棄してしまったのだ。

 83歳の、自ら「老害」と公言する人物を、なぜ、襤褸(らんる)の如く捨て去れないのだろう。

 この疑問に答えるべく文春、新潮が特集を組んでいるが、要は、最大派閥「清和会」を牛耳り、小泉純一郎、安倍晋三、福田康夫などを輩出してきたため、安倍政治の継承を公言している菅首相もものがいえないのである。

 その上、IOCやラグビー界とのつながりも強く、「余人をもって替えがたい」というのが本当のところであろう。

 誤解を受けるかもしれないが、今回の森の発言は、2013年に鹿児島市内で開かれた「全日本私立幼稚園連合九州地区大会」のこれに比べれば、それほどひどくはないと思う。

「子どもを沢山つくった女性が、将来国がご苦労様でしたといって、面倒を見るのが本来の福祉です。ところが子どもを一人もつくらない女性が、好き勝手、と言っちゃなんだけど、自由を謳歌して、楽しんで、年とって……税金で面倒見なさいというのは、本当におかしいですよ」

 森は根っからの女性差別主義者なのだ。このような人間を組織委会長に祭り上げたのは安倍首相(当時)である。その責任も問われなければいけないはずだ。

 居座るかと思われた森だったが、家族のアドバイスもあったのではないか、辞任する意向を固め、後任は元サッカー協会会長で選手村村長を務める川淵三郎で調整するといい出した。

 川淵もよせばいいのに、決定する前からメディアにべらべらしゃべったため、辞任する奴が後任を決めるなどもってのほかだと、この話はないことになってしまった。

 誰がやっても、中止宣言と、後処理をやるしかない。「呪われた五輪」という言葉が思い浮かぶ。

 女性を据えろという声もあるが、こうなったら安倍に引き受けさせ、自分の撒いたゴミは自分で拾えというべきである。

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