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K-POPがSpotifyで聴けなくなる!? MAMAMOO、SEVENTEENらの楽曲「大量削除」の背景にあるプラットフォーム戦争

文=日刊サイゾー

K-POPがSpotifyで聴けなくなる!? MAMAMOO、SEVENTEENらの楽曲「大量削除」の背景にあるプラットフォーム戦争の画像1
Spotify 公式サイトより

 3月1日、世界中のK-POPファンが目を疑った。世界最大の音楽配信サービス「Spotify」から、MAMAMOO、SEVENTEEN、LOONA、IU、HYOLYN、Epik High、ZicoといったK-POPアーティストの楽曲が大量に姿を消したのだ。

 このトラブルは、日本、アメリカ、カナダ、イギリスなど韓国以外の国・地域で発生。音楽流通などを行っている韓国企業「KakaoM」がSpotifyでの配信に関わった楽曲に限定されているが、それでも相当数がSpotifyで利用できなくなった。

 韓国時間で1日午後0時から発生したと見られるこの騒動は、KakaoMとSpotify間の契約問題であることがわかっている。影響を受けたEpik Highのメンバーが「ニューアルバム『Epik High Is Here』が我々の意思に反して世界中で聴けなくなっているのは、どうやらディストリビューターであるKakaoMとSpotifyの間における不一致が原因のようだ」と明かしたことで両社の対立が注目を集めることになり、それぞれが声明文を発表するに至った。

 しかし双方の主張は微妙に食い違っている。

 先に声明を出したSpotifyは、KakaoMが保有するカタログの世界配信についてライセンスを更新したいと協議を重ねてきたものの不調に終わり、「契約切れ」によって配信できなくなったと説明。改めて協議を続ける意向を明かしながら、この混乱が一時的なものであってほしいとしている。

 一方でKakaoM側は、この騒動はSpotifyの“要望”が遠因だとしている。韓国ではSpotifyは今年2月2日にローンチしたばかりだが、この韓国版SpotifyでKakaoM保有カタログはまだ配信されていない。両社はこの件について協議をしていたが、Spotifyは海外配信の契約更新と韓国版Spotifyでの配信の合意をセットで求めていたといい、別々の案件として取り扱いたかったKakaoMは、これを話し合っている間に海外配信の契約が失効してしまったと説明している。

 この騒動の根底にあるのはプラットフォーム戦争だと音楽業界関係者は指摘する。

「KakaoMは『MelOn』という独自の音楽配信サービスを韓国で運営しており、韓国に進出してきたSpotifyは競合になる。そのため、韓国版Spotifyへの配信については見送ってきたと見られています。韓国での2020年の年間トップ400のうち、実に37.5%がKakaoMが扱っている楽曲だったという試算もあるほど、同社は国内で大きな力を持っている。Spotifyとしては韓国進出にあたってぜひとも手に入れたいカタログだけに、ローンチ前からずっと交渉を続けていたようですが、条件面でなかなか折り合いがつかなかったようで、結果的にこの交渉のもつれが海外配信にまで影響を及ぼしてしまった。音楽配信のプラットフォームは激しいユーザー獲得競争が続いており、Spotifyユーザーはこれに巻き込まれてしまった形といえます」

 Epik HighのTabloは、「なぜ、企業がアートより欲を優先すると、いつもアーティストとそのファンばかり苦しむことになるのか」と訴えた。すでにEpik Highなど一部のアーティストはKakaoM以外のディストリビューターを通してSpotifyでの再配信を実現しているが、これまでの再生数といった“実績”はすべてなくなり、ゼロからの再スタートという形に。まさにアーティストとファンがただ当惑するばかりの騒動となっているだけに、いち早い解決を期待したい。

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最終更新:2021/03/06 10:00

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