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BTSジョングクのタトゥーにファンは賛否も…彫師の月収200万! 韓国タトゥー文化の変遷を紐解く

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ジョングクの右手には「ARMY」の文字が彫られている(Getty Images)

 昨年、米ビルボードチャート1位を獲得したことで世界中の注目を集めた韓国の7人組ボーイズグループ・BTS。彼らを熱烈に愛する巨大なファンダムが形成され、快進撃を続けているが、そんな中で現在ファンをざわつかせているのがメンバーの肌を彩るタトゥーである。ここでは、長きにわたり世界のタトゥー文化を眺めてきたライター/編集者の川崎美穂氏が「韓国タトゥーの過去と現在」について、3回にわたって解説する。

・第二回「安室奈美恵とBTS──アイドルたちの“通過儀礼”としてのタトゥーと韓国彫師たちの勃興」
・第三回BTSジョングクのタトゥーは「魂の発露」か──芸術性と法規制から考える韓国タトゥーの現在地

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BTSジョングクのタトゥーにファンは賛否も…彫師の月収200万! 韓国タトゥー文化の変遷を紐解くの画像2

 新型コロナウイルスの猛威はエンタメ業界にも大打撃を与え、いまだ出口の見えない状況下にある。そんな逆境でもさまざまな記録を打ち立てた、韓国の男性7人組アーティストBTSの躍進ぶりに世界の注目が集まっている。

 2020年8月に全世界同時リリースされた「Dynamite」がアメリカの音楽チャート『ビルボード』のシングルランキングHot100で堂々1位を獲得し、彼らは名実ともに揺るぎないグローバルスターの地位をつかんだ。

“英国が生んだ21世紀最大のポップグループ”と称された、あのワン・ダイレクションですら米ビルボードではシングルチャート1位の座を一度も獲得したことはない。

 この成功について、世界最大のポップアイコンであるジャスティン・ビーバーは、彼らのアメリカでの活動の機が十分に熟していたことに加え、米ビルボード・チャートではセールスやストリーミングだけではなく、ラジオのオンエア回数がランキングを大きく左右すること。今作「Dynamite」は全編英語で歌われていることが有利に働いたのだろうと、エンタメ情報サイト『E! News』に解説を寄せた。大物アーティストでもシングルチャートのトップはハードルが高いのだから、ましてや非英語圏のアーティストが頂点に立つことは至難の業だといわれていた。

 だがジャスティン・ビーバーは、彼らにとって韓国語は芸術表現の一部であることを多くの人が理解している今、彼らは自分たちのスタイルを変えることなくファンにリーチすることができる。これはK-POPが本格的にアメリカ市場へと進出する幕開けを意味しているだろう、とも述べていた。

 その予言はすぐさま現実となる。11月に発売された最新アルバム「BE」とリード曲「Life Goes On」が、主に韓国語で歌われた楽曲ながらアルバムとシングルの両チャートで同時首位になったのだ。米ビルボードチャート62年の歴史上初、韓国語の曲が全米ナンバーワンに輝いた歴史的瞬間であった。

 ほかにもYouTubeの再生回数がギネス記録を更新、国連総会での2度目のスピーチ、グラミー賞のノミネート、TIME誌のカバーを飾るなど、世界的旋風を巻き起こす彼らのニュースを目にしない日はない。

 もちろんこれら記録は長年にわたるBTSの努力の積み重ねであることに間違いはないが、彼らを応援し続けてきた「ARMY(アーミー)」と呼ばれるファンたちの愛と情熱の結晶だといっても過言ではない。

 そんなアーミーたちの心を最近ざわつかせているのが、最年少メンバーであるジョングクのタトゥーである。1997年生まれのジョングクは「黄金マンネ(末っ子)」と呼ばれ、優しい笑顔が印象的な美貌と逞しい筋肉を持ち、才能豊かなパフォーマンスでカリスマ性を放っている。

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昨年2月に公開されたBTS「ON」のMVでも、ジョングクのタトゥーは印象的だ。

 デビュー当時高校生だった彼をずっと見守ってきたアーミーであれば、心中複雑なのも当然であろう。もっか本人の口からタトゥーについて語られてはいないため、ネット上ではタトゥーの意味を読み解こうと、さまざまな考察や臆測が飛び交い賑わいをみせている。生理的な好き嫌いや賛否はあれど、やっぱり目が離せない存在、それがタトゥーなのである。

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