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阪神藤浪、怪奇現象でネット民大騒ぎ!? 

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阪神タイガース・藤浪晋太郎

 プロ野球は3月26日の公式戦開幕を前に各チームが開幕投手を発表している。阪神タイガースは藤浪晋太郎投手がプロ9年目で初めて登板することが9日、正式に決まったが、裏ではちょっとした騒ぎが起こっていた。

 8日午後2時29分、発端は「スポニチ野球記者21」というスポーツニッポン新聞の公式ツイッターだった。「阪神。藤浪晋太郎投手が3・26開幕投手を務めることが決定」と短く報じた。ところがしばらくすると、このツイートが削除された。突然の出来事にネット上では「誤報?」「情報戦始まってて草」などとファンが反応した。すると、今後は午後8時29分に「読売新聞オンライン」が「阪神の開幕投手は藤浪、入団9年目で初の大役…矢野監督【優勝するには必要な力】」と書かれたタイトルの記事が、大手ポータルサイトなどで配信。だが、こちらもしばらくすると記事は削除された。

 書いては消えての繰り返しで、しかも違うメディアが同じ内容で起こる様子はまるで怪奇現象といえよう。プロ野球OBは「フライングですね。担当記者は球団から厳しく注意を受けたようだよ」と苦笑いしながら事情を語る。

「この話、実際に話が出ていたのは8日より前、博多で行われたソフトバンクとのオープン戦中のようだよ。担当メディアは連日、あれこれ書かなきゃならないから矢野監督にだって色々と質問を考え、聞いては答えてもらう作業を行う。その中で、阪神タイガースと横浜DeNAベイスターズだけが開幕投手がまだ発表されていなかったので聞いたのだろう。最有力候補の西勇輝投手は病み上がりで本調子でもないし、藤浪が指名されたとなればもちろん関西では1面扱い。だけど、得てしてこういうネタは掲載解禁タイミングを合わせるもの。それを何らかの理由ですっ飛ばしてしまった結果、誤爆したようだ」

 よく見れば、誤爆した新聞社のうち1社は矢野監督が解説者時代、専属評論家を務めていた。

「まさか矢野監督にとっては身内のメディアがわざわざフライングするなんて考えられない。ネット関係の部署と現場の連携がうまくいってなかったのだろうね」(同)

 普段からネット上では「藤浪が“野球まとめサイトの利用者では?」とみる向きもあったが、今回は思わぬ形で主役になってしまった。どんな形でも開幕戦は期待通りの活躍をしてもらいたいものだ。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2021/03/13 22:00
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