今度の舞台は赤い飛行船！Among USに待望の新マップ登場でさらに配信が盛り上がるか？

インディーゲームが世界規模でブームになる時代に

　クルーメイトのミッションはいわゆるミニゲームで、これ自体は特に目新しさはない。しかし、プレイヤーの誰がクルーメイト・インポスターなのかはわからないので、互いに疑い、騙し合いが展開される。こういった点が配信で見ていると面白い。

　本作はこれまで3回の大きなアップデートが行われているのだが、現地時間3月31日のアップデートで待望の新マップが追加される。新マップは赤い飛行船が舞台となる。新マップの追加自体は20年12月に発表されていたのだが、今回ようやくそれが実現するわけだ。

　1つのマップを追加するだけで時間がかかりすぎでは？ と思うゲーマーもいるだろう。しかし、アモングアスは数名のゲーム開発者のみで制作されている、いわゆるインディーゲームだ。

　スマホ版、PC版、Switch版と多岐にわたるプラットフォーム展開で、ちょっとしたアップデートをするにも検証に時間がかかり、思うように進まない現状を開発ブログで吐露している。また、20年後半から一気に火が付いた同作の人気ぶりに、うれしい悲鳴に似たコメントも寄せている。

　今回追加される新マップ「The Airship」は、

・同作最大級の広いマップ
・各タスクがリニューアル
・スタート地点を選択できる

など、「1つのマップを追加」ではなくゲーム性も新しくなる仕掛けが用意されている。

　マップ内のギミックも、スーパーマリオシリーズなどで見られる動く床などが用意されており、タイミングによっては思うように移動できないなどのスリリングな展開が予想される。「The Airship」のトレイラーを見る限り、結晶の汚れを除去するタスクがあるなどがわかる。

　今回の大規模マップでは、スタート地点も選択できるようになっている。初期地点をどこにするかという戦略要素も加わるため、より奥深いプレイを強いられることになりそうだ。

　アモングアスはテレビCMなどの大規模プロモーションで広まったゲームではなく、いわゆる口コミや実況配信で人気に火がついたタイトル。もちろん、ゲームそのものも面白いのだが、インディーゲームでも世界規模でブームになることを体現したタイトルでもある。

　今公開されているアップデート情報はここまでの内容だが、該当ツイートの文末には「more!!!」の記載があることから、さらに追加でなにかが待っている可能性もある。まだ「アモングアス」を体験していないなら、一度プレイしてもらいたいタイトルだ。

辻　英之（編集者）

起きてる間が営業時間のプロ編集者。ゲームメディアの編集長、IT企業での経験を活かし、デジタルエンターテイメント分野記事を中心に寄稿中。ビジネスジャーナルでは『オレの周りはゲームばかり』を連載中。

つじひでゆき