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『テレビ千鳥』の存在意義とは? 「楽屋あいさつ男前選手権」はアベマの企画を薄くしただけ

鬼越トマホーク「千鳥というコンテンツにあぐらをかくな」

 実は、こういう扱いをされるときのノブが1番面白い。だが、千鳥がこの役割を担うと若手の打席がなくなってしまう。だから、地上波ではもはや立場的に難しい。

 だとしても、「楽屋あいさつ男前選手権」は「ノブの好感度を~」を地上波向けに薄くしただけの内容だった。言葉は悪いが、劣化版に見えてしまったのだ。

「千鳥が気兼ねなく好き勝手にできる番組」というイメージがある割に、特に10時台に移ってからは歯がゆい内容を見せられることの多くなった『テレビ千鳥』。今、千鳥が力を発揮できているのは『チャンスの時間』か『いろはに千鳥』(テレビ埼玉)のどちらかだという気がする。その上、今月からはParaviで『NEO決戦バラエティ キングちゃん』(テレビ東京系)の配信がスタートした。どちらかと言えば、『テレビ千鳥』よりこっちのほうが断然見たい。

 奇しくも「ノブの好感度を下げておこう!」初回にゲスト出演した鬼越トマホークの2人が、こんなことを言っていた。

「『テレビ千鳥』でやっているような内容をNON STYLEがやってたら、めちゃくちゃ叩かれるぞ? ただのつまらない番組だぞ!? 『テレビ千鳥』は千鳥だから見ていられる。千鳥というコンテンツにあぐらをかいちゃダメなんですよ!」

 慧眼。我が意を得たりの忠告だ。

火の車(ライター)

東京都出身。以前はテレビ業界で働いていた40代のライター。現在は主にバラエティ番組について執筆している。

ひのくるま

最終更新:2021/06/20 19:00
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