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M-1決勝前におさらい!

No.1は令和ロマン! 元芸人が準々決勝で敗退した全ネタにひとことレビュー

ベタな大阪漫才ではないイチオクがイチオシ!

6.EXIT…「売れ切っているのになぜM-1に出るのか」
りんたろーが大会に出る理由を言い、それを兼近が否定していくというEXITの知名度を存分に使ったネタだが、内容が一辺倒で終盤お客さんが飽きてしまう。キャラクターの浸透を逆手に取った、お客さんを裏切るようなボケがあればもっと笑いが取れていたのではないだろうか。

7.イチオク…「知らないおじさんにぶつかられた時にちゃんと怒れるか」
ベタな大阪漫才なのかと思っていたが、そうではなく、最初のベタなネタだと思っていたところが壮大なフリになり、タイムリープのように時空が歪んでいき、ベタな部分がさらに大きな笑いを生む。これはぜひ見てほしい。前半のベタな部分に、もう少しオリジナルなボケがあるとなお良かった。

8.イノシカチョウ…「映画バトルロワイヤルのうような世界にはいっても殺さずにいられるか」
設定が古い。ボケは殺さないと言っているのに、結局殺してしまうというベタなものだが、何度も殺し合いをされると徐々に笑えてきてしまう。ただトリオ漫才が一番陥りやすい、1人が目立たないという形になっているので、その払拭と設定を新しいものに出来るとベター。

9.ウエストランド…「ディベートで人を論破いしたい」
自虐的なマシンガンツッコミが活かされていて、かなり面白いネタだが、オチ前のボケブロックがほかのボケに比べると笑いが少なかった。漫才というのは一番最後にピークを持ってくるのが定石なので、それが出来なかったということで今回はダメだったのかもしれない。

10.ウォンバット…「ドラックストアで働きたい」
ボケの内容はかなりベタ。2人のキャラクターで笑いをとっているので、出来ればボケ自体がふたりにしか出来ないものであるとさらに笑いが起きるはずだ。

11.エルフ…「茶道をしてみたい」
茶道中の静寂な中、ひたすら喋り続けるギャル。初めて見たコンビだったのだが、しっかりとキャラを活かしており、ボケとツッコミのバランスも良かった。ギャルのボケに創作語などが入っていたらさらに良かった。

12.エンペラー…「もし今ひとつだけ魔法が使えるとしたら」
ツッコミで笑わせるネタで見た目もツッコミが個性的な分、ボケが普通の人がボケているように見えてしまった。ボケの見た目もツッコミとは違った感じで個性的にするべき。

13.鬼越トマホーク…「楽屋の弁当でもめている」
2人のキャラクターもあり終始怒鳴りあっているネタなので、見ている側が少々疲れてしまったように思えた。魚の弁当を取られたという食いつきの無い設定だったので、余計にお客さんが集中出来なかったように思う。

14.ガーベラガーデン…「学校の先生と塾講師が夫婦になったら」
2人とも本当の学校教師と塾講師のコンビなのであるあるネタはうまかったが、漫才というよりは芝居に近く、テンポが異常に早かったのでお客さんの笑う間が無かった。もう少し落ち着いてやれば今より笑いが増えるはず。

15.怪奇!YesどんぐりRPG…「一発ギャグをひたすらやっていく」
毎年必ずいる「これは漫才なのか?」という芸人。3人が順番に一発ギャグをやり、次第にそれぞれが勝手に動きハチャメチャになっていく。終始なにを言っているかわからなかったが、お客さんが笑っていたので漫才の幅広さを感じた。

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