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天竺鼠・川原チャンネル

天竺鼠の川原の背景にある「天才性」を見る―視聴者が引き込まれる理由を分析

文=吉松ゴリラ(よしまつ・ごりら)

天竺鼠の川原の背景にある「天才性」を見る―視聴者が引き込まれる理由を分析の画像1
天竺鼠 吉本興業 公式サイトより

「おもしろいものを作る」を目標に日々切磋琢磨している若手芸人。彼らが同業者のYouTubeを見るとき、その目線は必然厳しくなる。そしてそんな芸人間で流行る動画は、掛け値なしにおもしろいと言っていい。

 この企画は現役の芸人をゲストに呼び、「芸人が一番笑ったYouTube動画」を紹介してもらう対談企画である。今回のプレゼンターは、芸歴11年目のAさん。

天竺鼠・川原の天才性を見るチャンネル

Aさん ぼくが一番笑った動画は、「天竺鼠・川原チャンネル」の「お笑い最前線対決5『エレベーター』 【天竺鼠 川原 究極シリーズ】」です!

ゴリラ このシリーズ、めちゃくちゃおもしろいよね!

Aさん この動画は関西吉本芸人の「セルライトスパ」の大須賀さんをゲストに迎えて、2人で意味不明な競技対決をする動画。ルールは「1人3回ずつエレベーターを空の状態で4階へ上げる事」「自分はエレベーターに乗らずに、空の状態のままエレベーターを上げられたら勝ち」という、謎ルール(笑)。

ゴリラ そもそも「空のエレベーターを上げたら勝ち」っていう勝利条件が理解不能なんだよね。「普通はエレベーターに乗って上がってきてしまう」という価値観が前提のルールだから、既にルール設定の時点で1つズレてる。

Aさん そうなんだよね。だから最初は「エレベーターが開いた時の、“七変化”」をやる企画なのかと思ったんだけど。実際始まってみたら、マジで空のエレベーターが上がってくる。このルールに何か1つ要素を加えてバラエティにするのかと思ったら、理解不能なルールがベースのまま突き進んでる。

ゴリラ 芸人目線でいうと、一個目の「空のエレベーターが上がってくる」という「スカしボケ」が、こんなにおもしろいんだって思った。「スカしボケ」って、「何もしない」という裏切りの笑いだから、普通は2回くらい「エレベーターの中で“何かしている”」というボケを見せた後でないと、成立しないはずなんだよね。

Aさん 「最初のスカしがおもしろい」という事は「2人が作る笑いへの期待値が高い」という事に繋がるよね。その高い期待値がスカされるから、一発目でも裏切りになる。大須賀さんのセンスの高さはお笑いファンの間では知られているし、このチャンネルの視聴者は「天竺鼠の川原」さんの背景に、その「天才性」を見てる。そんな2人の対決だから「必ず何かある」という目で見るし、その期待がスカされるから、一発目でも裏切りになるんだよね。

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