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角栓にゅるっ、トイレに浮く脂…うさん臭すぎるネット広告の舞台裏 代理店関係者「人を騙して…」

文=山崎 尚哉(やまざき・なおや)

「人を騙して金稼ぐ」薬機法改正は罪悪感を軽減?

――それにしても、こんな怪しい商品を買う人は、本当にいるのですか?

立花 不思議と売れるんです。購入層は40~50代の女性が多い印象です。薬機法の改正で誇張された広告を出すことは法律で禁止されましたが、いまだにYouTubeに出ている広告は審査がないので無法地帯です。

――それならYouTubeに広告を出したほうがいい気が……。

立花 そこもなかなか難しくて、月の売り上げが2500万円を超えた翌月は50万円まで下がったりと、ギャンブル性が高く、安定はしないです。

 取り引きする会社は怪しい会社が多かったです。そういう会社に依頼されて打ち合わせに行くと、オラオラ系の圧がすごくて。一昔前の雑誌の最後のページの広告に載っている「金持ちになれるブレスレット」などを作って利益を出していた会社が、雑誌の不景気で稼げなくなり、インターネットに移ってきたパターンが多いです。

――PR会社の仕事の取り方って、どのような流れでしょうか?

立花 PR広告代理店から「この商品を紹介する記事を書いてくれませんか?」と依頼がきます。売れた記事を個人アカウントで「これを書きました」みたいな匂わせツイートをすると、DMで依頼がきたりもします。今は固定のクライアントがいますが。

 現在の私の会社の売り上げが月300万円、調子がよくて500万円です。もちろん赤字を叩くこともあります。「この商品を売ってください」と依頼を受けた後、1記事につき出稿料含めて10万円くらいかけて書いて、大手ポータルサイトやSNSに出稿し、その記事を通して商品が売れたらお金が入ってくる仕組みです。各担当者と予算などの相談をしながら進めています。

 でも、今は薬機法改正により本当に厳しくなってしまって「円形脱毛症だった人の髪がフサフサになる!」といった表現ができなくなりました。代理店はきれいな記事で売り上げを上げることが求められるようになり、その環境でうまくやれる人が生き残れる時代だと思います。

――中身のない商品を売るのに罪悪感はありませんでしたか?

立花 ありました。人を騙して金を稼いでるんじゃないかと……。それでこの業界を辞めていく人は多かったですね。2015年頃はネット広告の過渡期だったので、PVが取れればいいと思い、「これを飲めばシミが消える!」「これを飲めば爆乳になる」など、嘘ばかり書いていましたが、今は大きなウソが書けなくなったので、少し罪悪感から開放された気持ちもあります。

山崎 尚哉(やまざき・なおや)

1992年神奈川県鎌倉市出身。ライター業、イベント企画、映像編集で生計を立てています。レビュー、取材、インタビュー記事等執筆しています。イベント企画は割とアングラ寄り。映像編集はCMからバラエティまでこなせます。阿佐ヶ谷・高円寺に生息中。趣味は飲み歩き。

Twitter:@yamazaki_naoya

最終更新:2022/02/23 21:00
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