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『キングオブコントの会』、最大限に豪華キャストを揃えた“合同コント”

『キングオブコントの会』、最大限に豪華キャストを揃えた合同コントの画像1
TBS『キングオブコントの会2022』公式サイトより

 4月9日にTBSで『キングオブコントの会2022』が放送された。この番組はキングオブコントのスピンオフ番組として2021年に1度放送され今回で2度目である。

 前回のキングオブコントの会は歴代の王者及びファイナリスト、ダウンタウンの松本さんと20年まで審査員だったさまぁ~ずさん、バナナマンさんが参加し、メンバーをシャッフルしてコントを披露した。

 松本さんに至っては、昨年放送回がNHKで放送されたコント番組『松本人志のコントMHK』以来10年ぶり。民放だと『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ)以来20年ぶり。番組の内容は長編のコントと短いブリッジのコントの2種類で構成されていて、コント好きにはたまらないものだった。

 そして今回2022バージョンは前回不参加だった王者のかもめんたる、コロコロチキチキペッパーズ、かまいたち、どぶろっく、ジャルジャル、そして番組1回目の放送後王者になった空気階段が参加し、王者未経験者は参加しておらず、出演者はキングオブコント王者と15年以降の審査員経験者のみで固められていた。

 今回も前回同様、長編コントとブリッジのコントで構成されており、コントの主軸となる芸人が台本を書き、そのコンビだけではなく必要なメンバーをコントに参加させ、ユニットでコントを造り上げるという形だ。どのコントも各々、コンビやトリオの色が出ており、そこにさまぁ~ずさんやバナナマンさんというベテラン勢が参加することにより、化学反応を起こし大変面白いものとなっていた。

合同コントって一体何? 作り方は3パターン

 さて今回はそのユニットコント、いわゆる合同コントを、元芸人として分析し軽掘りしていこう。

 合同コントは普段見られない芸人同士が同じ設定でコントをやるということでお客さんから見ても新鮮味があり、比較的簡単に笑いを起こせるので、ライブなどでも良く行われている。なので若手からベテランまでほとんどの芸人がやっているといっても過言ではない。

 合同コントの作り方はいくつかある。

 ひとつはキングオブコントの会のように、メインとなる芸人が台本をつくり必要なメンツをコントに入れるという方法。これはメインとなる芸人を決めるのが難しいのだが、何本もネタをやる場合は順繰りにメイン芸人を変えれば良い。ただし、ネタをやる本数が少ない場合は、お客さんやテレビから需要がある芸人がメインでネタを作ることが多い。

 もうひとつの作り方はコントに参加する芸人が3組いるとしたら、3組が同じ設定でネタをつくり、それを組み合わせて順番に披露するという方法。

 例えば警察と犯人というコントがあったとして、まず1組目が普通にネタをして、そのあとに2組目が登場。すると1組目はエキストラに回り、2組目がメインでやり取りをする。3組目も同様。そして最後にまとめてオチをつけるという形。これはあまり合同コントらしさがないので、お客さん的には喜ばない可能性が高い。

 そしてもうひとつは設定だけつくり、仕切りの人間を1人決めて、あとのボケの部分は大喜利にしてしまうという方法だ。ぶっちゃけこのやり方が1番楽である。

 2人組のコンビが3組いたとしたら、まず1人仕切りを決める。その仕切りになった人物がある程度の設定と流れを決める。例えば「探偵」という設定にしたとして、あとはコンビのボケもツッコミも関係なく残りの5人は容疑者にしてしまえばいい。そして「事件が起こったとき、貴方はなにをしていましたか?」などのお題に対して、大喜利の答えを考えれば合同コントの出来上がりだ。

 仕切りは設定とお題を考えれば良いし、ボケも短いボケをいくつか考えるだけで済むのでそこまで労力がいらない。さらに仕切りにアドリブ力があれば、その場での笑いも生みだせるので一石二鳥だ。だがしかし、アドリブのような空気感の中、ボケの答えがお客さんにハマらない時はどんなコントより地獄になる。とまあ大きく分けると作り方はこのくらいではないだろうか。

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