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『ダウンタウンDX』で見せたヨネダ2000とダウ90000、それぞれの“平場”術

ヨネダ2000とダウ90000、対局の平場術の画像1
新道竜巳・画

 お笑い用語で“平場”とは、お笑いのネタ意外の場面のことで主に、MCや他の出演者と絡むトークの場面のことなどを指します。5月26日放送の『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)に初登場したヨネダ2000とダウ90000の、平場の違いが見ごたえありました。

 まずヨネダ2000は昨年の「M-1グランプリ2021」で女性コンビ唯一の準決勝まで進み、「THE W2021」では決勝まで進むという、かなりの爪痕を残しました。ネタへの評価が高く、単独ライブの評判すごくいいコンビとして、「M-1グランプリ2022」でも活躍が期待されています。

 このコンビの番組での立ち振る舞いは、振られたときに小道具を使って返すというもの。道具が用意できてなかったとしてもコンビのフォーメーションでとにかく、ボケを仕込んでオチをつけて進むという、準備万端型でした。バラエティー番組への出演はまだ慣れていない事もあって、現場でハマっていなかった場面もたくさんあったようですが、(通常笑いが起きてないところなどは切られがち)それをも放送されていました。

 ここで注目したいのは、現場で笑いがおきていなかったのにも関わらず、放送でちゃんとその場面が使われていたということ。要は、番組の出演者や制作陣から彼女たちが面白がられているからこそ、オンエア率が高かったんだと思います。なにをやってもひるまない強さがあって、たとえ受けていなくても司会のダウンタウンさんらが楽しそうにしていたこともあって、全体を明るくしていたことが撮れ高につながったのかもしれません。

 例えばヨネダ2000が、自己紹介でボケたものの、若干すべってしまった。その後すかさず松本人志さんが「いや実力はあるんやで」とフォーロし、それが笑いにつながっていました。また若干強引にボケた後には浜田さんから「おい、いい根性しとるな」と、嬉しそうに言わせ、アインシュタイン河合ゆずるさんが「ボケるのがノーモーションすぎて突っ込みにいけないんです」と、周りのサポートもあって結果的には爆笑につながっていたんです。

 芸人さんたちは、別の芸人がハマってない時には「なんとかしたい」か「かかわりたくない」かの2択に分かれる事が多くありますが。ヨネダ2000のボケの後は常になんとかしたいと周りを巻き込んでしまう魅力があったと思います。

 ちなみに番組中、清水亜真音さんが、個人の芸名を松本人志さんにつけてもらうという流れがあり、それも凄く戦略的でヨネダ2000が『ダウンタウンDX』に出演したことをさらに印象付けていました。ちなみに結果は「誠」になっていました。

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