日刊サイゾー トップ > エンタメ > お笑い  > “クズ芸人”はなぜ増殖しているのか?

“クズ芸人”はなぜ増殖しているのか? コンプラ芸人時代の徒花か

文=檜山 豊(ひやま・ゆたか)

 またもうひとつ、注目浴びる理由として考えられるのは「求めている層の違い」ではないだろうか。お笑い第七世代以降の芸人たちは品行方正でクリーンなイメージが強い。これはコンプライアンスが強まったこの時代に適合した新世代の芸人の姿でありある意味、今の時代の正しい芸人の形と言えるだろう。

 品行方正な芸人であれば今の子供たちが見ても安全であり、親が見せることにも抵抗を示さない。さらに芸人のビジュアル面に関しても特殊な格好をするものは少なく、お洒落度の平均値も確実に上がっている。そうなると新世代の芸人たちのファン層は、小中高生の女性が多くなる。ではそれ以外を求めているお笑いファンはどこへいくのか?「品行方正でなくていい」「見た目なんてこだわっていない」という純粋に面白さだけを求めたファンたちは結果的に「クズ芸人」に辿り着くのだ。

……これは少し過言だったかもしれないが、あながち間違いとも言い切れない。

 コンプライアンスなんて言葉が無かった時代に育ったお笑い好き達は、あの頃のクズを地で行く芸人の姿を現代のクズ芸人に重ねて応援しているのかもしれない。

 だから今クズ芸人が注目され、人気が上がってきているのではないだろうか。これからもしかしたらクズ芸人の需要は上がっていき、その仲間入りをする為に若手芸人がこぞってクズ芸人になろうと時代がくる可能性もある。そんな若手芸人さんにこれだけは言っておきたい。

 本当にクズなことをするやつは芸人でもなんでもない。ただのクズだ。

 法を犯さず、誰も傷つけず、そして人を笑わせるクズだけが“クズ芸人”と呼ばれるのだ。

檜山 豊(ひやま・ゆたか)

檜山 豊(ひやま・ゆたか)

1996年お笑いコンビ「ホーム・チーム」を結成。NHK『爆笑オンエアバトル』には、ゴールドバトラーに認定された。 また、役者として『人にやさしく』(フジテレビ系)や映画『雨あがる』などに出演。2010年にコンビを解散しその後、 演劇集団「チームギンクラ」を結成。現在は舞台の脚本や番組の企画などのほか、お笑い芸人のネタ見せなども行っている。 また、企業向けセミナーで講師なども務めている。

Twitter:@@hiyama_yutaka

【劇団チーム・ギンクラ】

最終更新:2022/07/05 11:30
12

“クズ芸人”はなぜ増殖しているのか? コンプラ芸人時代の徒花かのページです。日刊サイゾー芸能最新情報のほか、ジャニーズ/AKB48/アイドル/タレント/お笑い芸人のゴシップや芸能界の裏話・噂をお届けします。その他スポーツニュース、サブカルチャーネタ、連載コラムドラマレビューインタビュー中韓など社会系の話題も充実。芸能人のニュースまとめなら日刊サイゾーへ!

ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ

アイドル・お笑い・ドラマ…ディープなエンタメニュースなら日刊サイゾー

  • facebook
  • twitter
  • feed
イチオシ企画

テレビ不要時代の「TVerドラマ人気ランキング」

日刊サイゾー独自の「TVerドラマ人気ランキング」で人気ドラマをチェック!
写真
特集

BE:FIRST『BE:1』発売記念特集

〈BE:FIRSTが何なのか証明しよう〉さまざまな角度からBE:FIRSTの魅力に迫る!
写真
人気連載

勢いと笑いのセンスをこなす

 連載の作品選びを自由にさせて頂いてから、人...…
写真
インタビュー

ハイロー監督に聞くLDHエンタメの真髄

K-POP、2.5次元、タピオカ、韓国ドラマ...…
写真