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「旧統一教会とはどんな団体なのか?」“30年ぶり2度目”の週刊誌記事とその責務

安倍元首相と昭恵さん夫婦の軌跡

 安倍晋三がいなくなった「安倍派」の跡目は誰がなるのか。しばらくは集団指導体制で行くそうだが、そうしなくてはならないのは、ドングリの背比べで、柱になる人間がいないからである。

 だが、いかに人材がいないからといって、無派閥の小泉進次郎を担ぐという選択肢は全くないだろう。

 カネは知らないが、人望も実績も何もない。文春も無理に持ち上げる必要はないのに取り上げたのは、よほどネタがないのかもしれない。

 参院選に勝ち、衆院選も当分ないから、岸田政権のこれからは「黄金の3年」といわれるそうだ。

 だが、岸田にとって「黄金」にはなり得ないというのは、サン毎でコラムを持つ鈴木哲夫である。

 まず、改憲がスケジュールにのりそうだといわれるが、平和の党である公明がうんとはいわない。支持母体の創価学会が改憲に賛成することなどないからだ。

 岸田も本音では、改憲は後回しでいいと考えているのではないかと、私は見ているのだが。

 鈴木は、岸田は、安倍派がまとまらなければ、今後できるであろう菅派などにも気をつかわざるを得ないし、2年後にある総裁選で勝つことはできない。その総裁選前に解散を打ってくるのではと読む。

 どちらにしても、なんの求心力も人間力も持たない岸田が、このまま平穏無事に3年間を乗り切れるはずはない。

 だが、誰がなっても同じことだとは思うが。

 先にも書いたが、国民の間にも反対の声がある安倍の国葬を、岸田は早々に決めてしまった。南日本新聞というところが、国葬についてアンケートを実施したら、なんと反対、どちらかといえば反対を合わせて72.2%にもなったというのだから、暗殺直後とは完全に風向きが変わってきている。

 岸田の腹の内は、国葬になれば各国の要人が多数来日するから、自分の格上げになるとでも目論んでいるのかもしれないが、新潮が報じているように、来日するのはトランプ前大統領ぐらいのもので、プーチンはもちろんのこと、習近平国家主席も来そうにはない。

 代理だらけになりそうだ。国葬などにしたばかりに、この国の置かれている寒い実態が晒されることになるのではないか。

 ところで、安倍と昭恵はどんな夫婦だったのだろうと、文春が2人の軌跡を追いかけている。

 昭恵は1962年、森永製菓創業家の長女として生まれた。聖心女子専門学校を経て電通に入社。

 そこで上司に紹介されたのが、父・安倍晋太郎の秘書をしていた晋三だった。初対面でも遅刻してきた昭恵を待ち続けた。昭恵をマドンナだと思っていたそうだ。

 奔放な昭恵と、酒もあまりたしなまない晋三。結婚したのは昭恵24歳、晋三32歳のとき。

 安倍には「亭主関白」があったという。安倍の官房長官時代には、昭恵が晋三の女性関係を疑って、離婚寸前までいったこともあったそうだ。

 2006年9月に夫が首相になる。だが、持病の潰瘍性大腸炎もあって1年で辞任。

 昭恵は、夫の下の世話まで甲斐甲斐しくやったという。

 天真爛漫に見える昭恵だが、若い頃の彼女を苦しめたのは子どもができないということだった。選挙区の後援者に、「あなたは嫁として失格だ」といわれたこともあるという。

 姑の洋子も跡継ぎを望んだため、不妊治療にも通った。だが晋三は、「不妊治療はしない。人間の尊厳にかかわることだ」といい、絶対に産んでくれと彼女にはいわなかったことで救われたそうだ。

 2012年晋三は再び首相にカンバックし、昭恵は居酒屋「UZU」を開店させる。

 昭恵は、「家庭内野党」と自称し、晋三の政策にちょっぴり異を唱えたり、大麻解禁論をぶち上げたりと、その奔放さを広げていく。

 そうした中で、森友学園問題を起こす。疑惑を追及された晋三は国会で「私や妻が関係していたら、首相も国会議員も辞める」と突然いい出し、周囲はそのつじつま合わせに奔走することになり、自殺者まで出すことになったのだ。

 今年の6月10日、東京・港区の「八芳園」で還暦を迎えた昭恵を祝うパーティが開かれ、夫はこう話したという。

「昭恵はこれからも、僕が守っていきたいと思っています」

 昭恵は感極まったという。

 2人は違ったように見えても、結局は似たもの夫婦だったのだろう。

 文春によれば、夫の死去による補選に、昭恵は出馬しないという。

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