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菅義偉前首相の感動の弔辞、玉川徹氏の失言騒動やコピペ疑惑発生で国葬めぐる混乱の集大成に

感動の弔辞に「コピペ疑惑」が浮上?

 安倍元首相は凶弾に倒れる約3週間前、恩人だったJR東海名誉会長の葛西敬之氏の葬儀後に自身のFacebookで「葛西さんが最も評価する明治の元勲は山縣有朋。好敵手伊藤博文の死に際して彼は次の歌を残しています」として、「かたりあひて 尽しゝ人は 先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ」の歌を紹介していた。

 国葬後、菅氏は弔辞について「(昭恵夫人から)提案があって、一生懸命に資料集めから。一気にではなくまず全体像を入れていくというか、“何をして、何をして”という構想からした。それと、私自身が今まで発言したものを集めていき、(完成形になったのは)意外に早かった」と発言。自分で弔辞を書いたような口ぶりであったが、クライマックスとなった短歌は安倍元首相のFacebookの「使い回し」とも考えられ、一部で「コピペでは」などと疑われる事態となった。

 さらに、安倍元首相のFacebookに7年以上前に岡義武著『山県有朋』について「読了しました」という記述があったことが判明。結果、菅氏が語った「安倍元首相の机に読みかけの状態で置いてあった」というエピソードすら真偽が怪しくなってきた。もし本当にあったのなら、葛西氏の逝去に際して追悼文などを作成する参考にしていた可能性があるが、菅氏は「安倍元首相が凶弾に倒れる前に読んでいた最後の本で、しおり代わりに端を折ってあったページに奇跡的なめぐり合わせで『いみじくも』山県の歌があった」と解釈していた。

 こうした「疑惑」を受けて、ネット上では「感動したのにガッカリ」「揚げ足取りでは」などと賛否両論となっている。国民から大絶賛された菅氏の感動的な弔辞が称賛のみで終わらず、失言騒動やコピペ疑惑などが巻き起こるあたりは、国葬をめぐる混乱の集大成といえるかもしれない。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2022/10/04 21:00
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