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『女神の教室』は「北川景子に暴れてほしかった」? 月9人気復活に暗雲

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フジテレビ『女神の教室~リーガル青春白書~』公式サイトより

 フジテレビが誇るブランドドラマ枠“月9”。人気復活の兆しが見えていたが、今期はなかなか苦戦しているようだ。

 同枠で1月にスタートした北川景子主演『女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~』(フジテレビ系)は、ロースクール「青南大学法科大学院」に実務家教員として派遣された裁判官・柊木雫が、周囲の人々と価値観をぶつけ合いながら、法曹界のあり方を問う“リーガル&ロースクールエンターテインメント”。柊木役の北川のほか、教員役として山田裕貴や及川光博、学生役として南沙良、高橋文哉、前田旺志郎らが出演している。

 好感度俳優の北川が約2年ぶりに出演するテレビドラマとあって、放送前から注目されていた同作。初回は世帯平均視聴率10.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の2ケタ発進となったが、第2~3話で7%台まで落ち込み、第4話から最新回の第8話まで6%台が続いている。

 これまで“タトゥーへの偏見”や“痴漢被害”などを真っ向から描き、好評を得ていた同ドラマだが、ネット上では「キレイごとを恥ずかしがらずに描く、貴重なドラマ」「いろいろ考えさせられるいいドラマ。子どもにも見せたい」と声が上がっている。

 その一方で、「きれいごとばかりで盛り上がりに欠ける」「北川景子には、もっと面白い役をやってほしかった」「道徳の授業みたいで退屈」といった声も。ストーリーに派手さを求める視聴者の中には、序盤で脱落してしまった人も少なくないようだ。

 また、リーガルものと聞いて、主人公が活躍する社会派ドラマを期待した人も多かったようだが、実際は若者たちの心の葛藤や成長を描く青春群像劇が中心。「北川景子にもっと暴れてほしかった……」というのが多くの視聴者の本音かもしれない。

 なお、月9は2015年までは全話平均視聴率2ケタが当たり前であったが、16年~18年4月期は低調が続いてしまった。中でも、17年1月期の西内まりや主演『突然ですが、明日結婚します』、同10月期の篠原涼子主演『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』、18年1月期の芳根京子主演『海月姫』は揃って全話平均6%台を記録しており、当時、“月9”のブランド力低下が心配されていたものだ。

 しかし、同7月期の沢村一樹主演『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』が全話平均2ケタに戻ったのを境に好転。ここ最近は「TVer」などのネット配信で視聴する人も多いため、全話平均2ケタのハードルはなかなか高いものの、それでも昨年は『ミステリと言う勿れ』が全話平均11.8%を叩き出すなど、“月9”人気の復活が見て取れた。

 だが、『女神の教室』はこのままだと全話平均6~7%台に留まり、16年~18年の低調期に逆戻りしてしまうだろう。そのため、最終回へ向けて再浮上があるか、注視したいところだ。

 もちろん、視聴率は指標の1つでしかなく、数字が振るわなくても人気がある作品も少なくない。ただ、同枠の次クールには、“日本でもっとも視聴率が注目される俳優”である木村拓哉が主演を務める『風間公親-教場0-』が控えているため、どうしても一抹の不安が過ぎってしまうのだ……。

仲宗根由紀子(エンタメ系ライター)

芸能誌の編集を経て、現在は国内・国外ドラマレビューを中心に執筆するライター。人気俳優のインタビュー経験多数。

なかそねゆきこ

最終更新:2023/03/06 13:00
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