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井桁弘恵インタビュー

井桁弘恵、人情ラーメン始めました! 初主演映画『釜石ラーメン物語』を語る

感情の扉を開けていく女優業の面白さ

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撮影/二瓶彩

――母親は帰ってこないが、母が残したラーメンの懐かしい味を再現することで、正実はバラバラになりかけていた家族関係を取り戻すことに。人間の命には限りがあるが、思い出や想いは形を変えて受け継がれていくという感動的な展開です。クライマックスシーンには、思わずホロリとさせられました。

井桁 「母の味」って、よく言いますよね。やっぱり、記憶と味覚は密接に結びついているものだと思います。ラーメンの味をちゃんと完成させたことで、母親の死を認められずにいた正実は気持ちに区切りをつけることができたと思うんです。クライマックスも、ただ母の墓をお参りしただけでは正実は納得できなかったはずです。母親が作っていたラーメンの味を自分のものにすることで、母親に対する罪悪感や家族とのわだかまりを浄化させることができたんじゃないでしょうか。家族とか、母の味はあまりに身近すぎるために、SNSでどんな人ともつながることができる今の時代には忘れてしまいがちです。でも、身近な人ほど大切な存在なんだなと、この映画を観ていただいて、改めて感じてもらえるといいですよね。

――最後に女優としての今後の抱負を教えてください。

井桁 今回の正実は、私がこれまで演じたことのない破天荒なキャラクターでした。今までとは違った自分に出会えた面白さがありましたし、いろんな感情の扉を開けることもできたように思います。これからもいろんな役に挑戦することで、自分の中にある感情の扉をもっと開けていきたいです。役によって新しい扉を開けていける、そんな女優になれればと思っています。

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『釜石ラーメン物語』
脚本・監督/今関あきよし 脚本/いしかわ彰
出演/井桁弘恵、池田朱那、利重剛、渡辺哲、大島葉子、岡村洋一、木月あかり、厚木拓郎、関口アナン、栩野幸知、佐々木琉、山崎将也、森湖己波、長田涼子、椿かおり、島本和人、佐伯日菜子、村上弘明、藤田弓子
配給/ムービー・アクト・プロジェクト 7月8日より新宿K’s cinemaほか全国順次公開中
©「釜石ラーメン物語」製作委員会
kamaishi-ramen.jp

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井桁弘恵(いげた・ひろえ)
1997年生まれ、福岡県福岡市出身。2018年にゼクシィ11代目CMガールに選ばれ、2019年には『仮面ライダーゼロワン』(テレビ朝日系)にレギュラー出演。深夜ドラマ『お耳に合いましたら』『メンタル強め美女 白川さん』(共にテレビ東京系)、『私がヒモを飼うなんて』(TBS系)などに出演。
現在、トーク番組『おしゃれクリップ』(日本テレビ系)でMCを担当。『ヒルナンデス』(日本テレビ系)にも水曜レギュラーとして出演中。主な出演映画に『4月の君、スピカ。』(19年)、『イソップの思うツボ』(19年)、『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』(20年)、『グッドバイ』(21年)など。
7月24日(月)深夜より放送スタートのシンドラ『紅さすライフ』(日本テレビ系)には、ヒロインとしての出演が決まっている。

最終更新:2023/07/15 11:00
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