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木原誠二前官房副長官の疑惑は“逃げ切り”で文春取材班も解散 次期衆院選は自民圧勝か

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「週刊文春」は疑惑追及のキャンペーンを継続中

 9月13日の内閣改造で、木原誠二官房副長官(53)が退任し、自民党幹事長代理となることが決まった。

 木原氏といえば、妻がかつて結婚していた男性の不審死事件に関し、重要参考人として事情聴取や家宅捜索を受けていた「木原事件」を、「週刊文春」(文藝春秋)が徹底追及。7月13日号から実に7週にわたって報じられた。

「木原氏はこの件で刑事告訴するとの文書を、司法記者クラブに送っており、『事実無根』のスタンス。内閣改造で交代すれば、報道を認めたことになる。ただ、新聞やテレビはスルーしながらも、ユーチューバーやネットメディアが盛んに後追いし、木原氏の妻、さらに思春期を迎えている妻の連れ子が滅入ってしまった。木原氏は8月の段階で辞意を岸田文雄首相に伝えたようです。これまで木原氏は、政策だけでなく、連立政党である公明党の支持母体、創価学会との調整の窓口も行っており、岸田首相は手放したくなかった。ただ木原氏の意思は固く、幹事長室のナンバー3の重要ポストに転任させた。このポストであれば慣例上、記者会見する必要もないので、説明せずに逃げ切ろうというのでしょう」(政治部記者)

 この“事件”は警視庁が捜査終結を宣言しており、文春の取材班も解散。木原氏も結局、告訴はしていない模様で、真相は藪の中となった。

「そもそも編集部内で慎重論が上がっていた」と明かすのは、とある週刊誌デスクだ。

「エース記者が先行取材していましたが、編集部内でも『木原氏本人ならまだしも、妻で、しかも木原氏と結婚する前の話。報じると子どもたちのショックはいかばかりか。警視庁は捜査を終結させており、“推定無罪”の観点からもおかしいのでは』との意見はあった。ただ木原氏自身が、党情報調査局長時代に捜査員と接触していることがわかり、『公益性』があると判断。加藤晃彦・前編集長が満を持して自身最後の号で、紙面化しました。竹田聖・現編集長はそれを引き継ぎ、遺族や当時の捜査一課刑事の実名告白のスクープ、さらに記者会見までするという前代未聞の展開を見せています。『ここまで追及するか』という意見もありましたが、ネット上で大バズりし、記事も大反響。やめるにやめられなくなっていたのです。やがてネタは行き詰まり、一時は10人以上に膨れ上がった取材班は、9月に入って解散となりました」

 この状況にほくそ笑んでいるのは、岸田首相であろう。

 内閣改造により、初入閣11人、女性閣僚は歴代最多の5人に及び、刷新感を演出。木原事件に“蓋”をすることに成功した格好だ。

 これを「近いうちに衆院解散するというシグナル」と見る永田町関係者は少なくない。

「新閣僚がここまで大勢いれば、メディアや野党がスキャンダルを探すのも苦労しないでしょう。そもそも官邸の“身体検査”がアテにならないのは、2019年当時、河井克行法相、菅原一秀経産相が次々とカネの問題で文春砲の餌食(えじき)になった事で明らか。スキャンダルが報じられ、10月召集の国会で取り上げられれば、支持率は下がっていきます。そうなる前に、召集直後の『冒頭解散』もありえるのでは」(自民党秘書)

 もっとも各社の緊急世論調査では内閣支持率は横ばいで、支持率アップにはつながっていない。選挙結果はどうなりそうか。政治部デスクが解説する。

「日本維新の会は躍進しているとはいえ、パワハラ報道が連発。立憲民主党も存在感がないし、国民民主党は与党入りしたいのか足元が定まっていない。野党はまとまる様子はないので、漁夫の利で自民党の圧勝でしょう。来年は総裁選がありますが、岸田氏を替える理由がなくなり、長期政権も視野に入ってくる」

検討するだけで何もしていないことから「検討使」と揶揄される岸田首相。果たしてこの状況でよいのか、日本国民の意識が問われている。

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最終更新:2023/09/19 07:00
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