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不動産価格の高騰、ついに潮目がきた!不幸にならない再開発の街購入(中野vs阿佐ヶ谷編)

サブカルの聖地中野と昭和レトロな阿佐ヶ谷、再開発が進む町、住むならどっち?

3.乗降客数の推移とその比較

阿佐ヶ谷駅入口の様子
阿佐ヶ谷駅入口の様子

 東京都交通局が発表している『各駅の乗車人員』のデータを基に、『中野駅』と『阿佐ヶ谷駅』を利用する乗降客数の推移を比較していきます。

※参照:「国土数値情報(駅別乗降客数データ)」(国土交通省国土政策局)

 データを確認すると、2005年からコロナ禍前の2019年までの14年間で、中野駅の乗降客数は33,338人(約33%)増加しています。

 2020年からコロナ渦で一時的に落ち込んでいます。ただ、2023年以降数字は戻り、再開発の進捗と共に、さらに上昇していくことが予想されます。

 一方、阿佐ヶ谷駅は1,734人(約4%)増加していることがわかります。

 データによると、阿佐ヶ谷駅の乗降客数は減少と増加を繰り返していましたが、増加ピークは2018年でした。翌年には若干減少に転じています。

 どちらの駅も今後の再開発事業により、どれほど数値に影響が出てくるか注目です。

4.治安や地盤の安心は?

 ここからは不動産を購入するうえで欠かせない、治安や地盤、災害の影響についてそれぞれのデータを比較していきます。

●4-1.刑法犯の推移とその比較

※参照:警視庁

 上記のグラフは、各エリアを管轄する中野署、杉並署が発表した、過去5年間における刑法犯の推移です。

 データを確認すると、中野駅は過去5年間で発生した犯罪件数が減少傾向でした。

 定期的に防犯対策のキャンペーンを行うなど、積極的な防犯対策の効果が出ているのかもしれません。

 一方の阿佐ヶ谷駅は、2021年までは減少傾向だったものの、2022年には100件以上も増加していることがわかります。

 一般的に、治安の良い街としても知られる杉並区ですが、今後の数値は注視していく必要がありそうです。

 また、杉並区では防犯相談窓口や、巡回安全パトロールステーションを区内6箇所に設置するなど、独自の防犯対策を講じており、その効果にも期待したいところです。

●4-2.地盤の安心比較

※参照:東京都【地域別危険度】|地震情報サイトJIS

 上記のグラフは、災害時に倒壊や火災が起きる危険度に関して、その順位を各エリアごとに比較したデータです。

 まず、中野1丁目~6丁目までを見てみると、一番危険度が低い地域は4丁目だということがわかります。

 関東ローム層など、硬い地盤のため、地震が起きた場合でも揺れが増幅されにくいことから、地震の揺れに対して比較的危険度が低いとされています。

中野一丁目の航空写真
中野一丁目の航空写真

 一方で、中野1丁目の地盤は軟弱と診断されています。そのため、地盤を考慮して購入の検討するのであれば、データからは中野2丁目~6丁目内がおすすめです。

 

※参照:住所検索ハザードマップ

 続いて阿佐ヶ谷南1~3丁目、阿佐ヶ谷北1~2丁目までを確認すると、一番危険度の低い地域は阿佐ヶ谷南3丁目であることがわかります。

阿佐ヶ谷北2丁目の航空写真
阿佐ヶ谷北2丁目の航空写真

 また、全体的に古結した地盤のため、地震が起きた場合でも揺れが増幅されにくいエリアですが、火災危険度は高い地域が多いことがわかります。

 特に、阿佐ヶ谷南1丁目は、火災危険度が174位と危険度が上がっており、6.33棟/haといった数字が出ているため注意が必要です。

 写真で確認すると住宅が密集しており、中には古い家屋もありました。
購入に当たって、この辺りは十分に検討が必要です。

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