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吉高由里子、『光る君へ』スタッフのハートを掌握も低視聴率の裏で……

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吉高由里子(写真/Getty Imagesより)

 初回視聴率が、12.7%と、歴代ワースト発進となった吉高由里子主演のNHK大河ドラマ『光る君へ』。真裏にて、能登半島地震で延期になっていた人気バラエティ番組『芸能人格付けチェック!2024お正月スペシャル』(テレビ朝日系)が放送された不運も重なったが、第2、3話も12%台と振るわないままだ。

 吉高は自身のSNSで〈さてさてワースト1位からどう昇るのか〉〈下剋上大河として最後には沢山の人に愛される作品になっていたらいいなと思う今日でした。では!〉と素直な心境を投稿。その前向きな姿勢にはファンから拍手が送られていたが、実際、撮影現場でも吉高は天真爛漫なキャラでスタッフをメロメロにしているという。

「吉高は楽屋に籠るようなこともなく、スタッフを見つけてはティーパーティさながらお茶やお菓子を振る舞ってコミュニケーションを取っています。時にはボディタッチもしてくるほど距離感が近いといい、スタッフの鼻息も荒くなっているようです。吉高は他の現場でも、まず技術スタッフなどの“下っ端”から挨拶しに行き、1度会っただけのスタッフにも気さくに声をかける。大河ではそんな吉高流が一層顕著になっていて、スタッフの士気は非常に高いとか」(テレビ関係者)

 しかし一方で、“数字”という現実はそんなに甘くはない。NHKサイドはシビアな判断を迫られているという。

「NHKは昨年10月の受信料引き下げにより、収入から支出を差し引いた事業収支差金は570億円のマイナスと、2年連続の赤字見込み。24年~26年度の経営計画についての記者会見では、NHKの稲葉延雄会長が紅白歌合戦と大河ドラマの予算について10%のコスト削減を想定していることを明かしました。5話まで様子を見たうえで、数字が振るわなければ、最大7話程度を短縮し、次作の大河のために予算をプールしておくことも可能性としてはなくはない。また、『光る君へ』は宮廷恋愛劇で大河の華である合戦がないことが懸念されていました。そこで急きょ、地方豪族らの戦のシーンを盛り込むなど、脚本が変更されるかも……などと口走るスタッフもいるとか。かつては74年の大河ドラマ『勝海舟』の脚本家・倉本聰が演出の横暴ぶりに降板したこともありますしね」(前出・テレビ関係者)

 ただ、視聴率は裏番組の影響があり歴代最下位も、NHKプラスによる見逃し配信UB(ユニークブラウザ)数は全ドラマ歴代1位を記録。大好きなお酒を断ってまで、大河に懸けている吉高だが下剋上を成し遂げ、スタッフと一緒に旨い酒が飲めることを期待したい。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2024/02/03 18:00
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