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リン・チーリンが中絶手術を推奨!? 婦人科クリニックが写真の無断使用で巨額訴訟の可能性も

リンの写真を無断で使用した広告(温州網)

 昨年6月、EXILEのAKIRAと結婚した、台湾の国民的女優リン・チーリン(林志玲)。モデル時代から現在まで、約15年にわたり乳がんや子宮頸がん検査の啓発活動を行うなど、社会貢献活動にも余念がない。

 そんな彼女が、ひそかに中絶手術の広告に出演していたとの情報が、中国版Twitter「微博」で話題になっている。

 香港「Mo dia News」(3月11日付)によると、くだんの広告は「無痛中絶手術400元(約6,500円)」の文字の横でリンがほほえんでいるというもの。しかしこれは、広東省東莞市にあるクリニックが、前述の啓発活動に使われていたリンの写真を無断で流用して制作したポスターだというのだ。さらにこのポスターには、啓発活動で使用されていた「6分鐘護一生(6分間の検査が一生を守る)」というコピーを盗用した、「2分鐘無痛流産手術(2分間の無痛中絶手術)」という宣伝文句まで掲げているという厚かましさだ。

検査を呼び掛ける啓発活動を行うリン(Mo dia Newsより)

 リンの事務所関係者は、今回の悪質な肖像権の侵害について法的措置を検討していることを明らかにしており、巨額訴訟に発展する可能性もある。

 先日は、自身に関する誤報と盗撮写真を掲載した台湾ゴシップ誌を訴えて廃刊に追い込んだ一件(参照記事)についてお伝えしたが、そのほかにもリンは、自身の権利を侵害する人物や企業を相手取り、たびたび訴訟に踏み切っている。

 2016年、中国の人気美容整形情報アプリ「SoYoung」は、リンが整形手術や豊胸手術を行っているという記事を配信。リンは運営元の企業に対し、90日間の謝罪文掲載および200万元(約3,200万円)の損害賠償を求める裁判を起こした。裁判は昨年2月に結審し、裁判所は運営企業に対し、リンへの公式謝罪を行うことと25万元(約400万円)の損害賠償金支払いを命じたのだった。

 また18年には、上海市の美容クリニックがリンの写真を無断で使用し、整形手術の過程などを説明するための広告として公式サイトに掲載。リンはこのクリニックについても提訴し、8万元(約128万円)の損害賠償を勝ち取っている。

 仮に今後、夫婦間に亀裂が走ったとしても、離婚裁判ではAKIRAに勝ち目はなさそうだ……。

廣瀬大介(ひろせ・だいすけ)

明治大学卒業後、中国の重慶大学へ留学。メディア論を学び、帰国後は中国の社会問題についてウェブメディアを中心に執筆している。

ひろせだいすけ

最終更新:2020/03/25 15:15
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