日刊サイゾー トップ > インタビュー  > ブレーク前夜!宮下草薙に聞く

宮下草薙、どこにも馴染めない2人がたどり着いた「ネガティブ漫才」という王道

ダウンタウンも知らずにお笑いの世界へ

ツッコミの宮下兼史鷹。父親は「群馬最強伝説」といわれる地下格闘家だとか。

――—宮下さんが、草薙さんにお笑いを教えていった?

宮下 いや、教えるってほどじゃないんですけど、最低でもこれくらいは見とかないと始まんないぞと。そもそも、なんで有名なお笑い番組も知らなくてこの世界に入ってきたのかが、よくわかんなかった。

草薙 僕も面白くてびっくりしました(笑)。本当、はんにゃさんが一番面白いと思ってたんですよ。いや、今でも好きですけど。でも、ダウンタウンさんが2人でしゃべってるやつとか「なんかすげぇ」みたいな。めちゃめちゃ面白いし「あれ? 危な!」とも思った。

――「危な」というのは?

草薙 これ知らないまんまいくとこだったと(笑)。

――宮下さんに感謝ですね。

宮下 そうですね(うなずく)。

――(笑)。宮下さんは、何がきっかけでお笑い好きになったんですか?

宮下 ……やだなぁ、こいつの隣でそういうの語るの。

草薙 ……言ってみな。

宮下 子どもの頃から人を笑わすのが好きで。うちの両親、めちゃめちゃケンカが多かったんですよ。よく家庭内がシリアスな場面になるんですけど、そこで僕が笑わせるとケンカが丸く収まったりして。たぶん、それが僕の……。

――原点……。

宮下 ルーツ。

草薙 (ニヤニヤ)

――確か、宮下さんは、お父さんがめっちゃ怖いんですよね。

宮下 そうですね。オヤジは結構ヤンチャやってたんで。

――自分もヤンチャな方面に引っ張られる感じはなかったんですか?

宮下 母親もすごい幼い人というか、自分のことをお姫様だと思ってるような女性で。本当に親を反面教師として僕は育ちました(笑)。この人たちみたいには絶対なりたくない。だから、教育されたことはないんです、僕。

――お笑いに救われたという感じですか?

宮下 そうですね。お笑いがあってよかったなと思ってます。でも、ピンでやってても絶対今みたいな状況にはなってないんで、本当に飛び道具として出てってくれる草薙はありがたいです。

――草薙さんは、どういうきっかけでお笑いの道に?

草薙 高校やめちゃって、通信(高校)通いながら、ゴミ収集車乗ってゴミ集めたり、警備員やったり、宅配の仕事やったり、いろいろしたんですけど、全部本当に続かなくて。1カ月、続いて3カ月ぐらい。で、通信を卒業するってなった時に、することがなんにもなかった。それでとりあえず……お笑い好きだったんで、とりあえず養成所受けて……。

――新しい学校に行く感覚で。

草薙 テレビで島田紳助さんが言ってたんです。『ヘキサゴン』(『クイズ!ヘキサゴンII』/フジテレビ系)だったかな、「来いよ」って。こう、なんていうんですか、あんまり勉強ができない人たちが活躍されてたじゃないですか。

――「おバカタレント」ブームありましたね。

草薙 紳助さんが「テレビ見てるこういうやつらは来いよ!!」みたいに言ってたんですよ。

――テレビを通して。

草薙 語りかけてきたんです。俺、頭悪いから「おお」って思って。

宮下 お前に言ってると思った?

草薙 うん。だけど、NSC(吉本総合芸能学院)受けたら落ちた。

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