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禁漁水域で投網漁中に落水し……人気動画配信者が生配信中に溺死

溺死した男性の遺体を引き揚げる警察(東網より)

 日本同様、中国の若者の間では動画配信で収入を得る者が増えている。その数3億人といわれるが、注目を浴びるために危険な行為に及ぶ者も多く、事故が頻発している。そんな中、人気配信者が生配信中に死亡するという事故が起こってしまった。

「半島網」(9月2日付)によると8月28日、江蘇省南京市の川で、人気動画配信者の男性が溺死した。友人2人を連れ、市内の秦淮河で投網漁の様子を生配信していたという。

 深夜1時からの配信にもかかわらず、およそ7,000人の視聴者が見守る中、事故は起こった。友人2人と小型船上で作業を行っていたところ、配信者の男性がバランスを崩し、足を滑らせて、川に転落してしまったのだ。カメラを片手に実況しながら、まさに網を巻き上げようとしていたときだった。

 事故発生当時、夜で周囲は真っ暗だったうえ、雨で川が増水していたこともあって救助は難航。視聴者たちの応援もむなしく、男性の姿は水面から消えた。地元警察は、翌日午後4時過ぎになってようやく、心肺停止状態の男性を水中で発見した。

 この地域の川では釣りが禁止されており、注意喚起の看板なども立てられていた。警察は、2人の友人から事情聴取を行い、釣りを行った経緯などを調べている。

 こうした動画配信中の死亡事故は、今回が初めてではない。今年3月には大連市の男性が動画配信中に酒や油を大量に飲んで死亡する事故が、また5月には高層ビルで危険なパフォーマンスを行っていた動画配信者の男性が転落死している。

 名を売りたいがため、PVを稼ぎたいがための命の危険を顧みない動画配信者に対し、サイト運営側はアカウント凍結などの措置を応じているが、対策としては十分とはいえないようだ。

(文=青山大樹)

 

最終更新:2019/09/21 18:00
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