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暴力で動画配信を強要、学校に行かせない親も……高額報酬を稼ぐ「キッズ配信者」たちの悲哀

文=青山大樹

芸能事務所でレッスンを受ける中国の子どもたち(東網)

 日本でも人気のTikTokを生んだ中国では動画投稿アプリが花盛りだが、わが子に動画配信を強いる保護者たちの常軌を逸した行為が問題視されている。

「東網」(4月11日付)によると、中国では「網紅」と呼ばれる人気動画配信者が、広告収入や企業とのタイアップによって巨額な収入を得ているが、そんななか、わが子に動画配信を強要し、金銭を得ようとする保護者が少なくないという。

 記事によると、動画投稿アプリを利用し、自社商品やサービスの宣伝広告を行う企業が増えており、特に幼年層に訴求したいおもちゃメーカーなどは、フォロワーを多く抱える同年代の動画配信者を広告塔として採用。自社の宣伝動画を配信させ、1本当たり少なくとも4,000元(約6万6,000円)を報酬として支払っているという。こうした背景から、中国ではキッズ動画配信者を育成する芸能事務所も増えており、頻繁にオーディションが行われている。

 しかし中には、暴力まで振るって子どもに動画配信を強制するバカ親もいる。先日、SNS上に、3歳の女児が母親から暴行を受ける様子を撮影した動画が拡散した。この女児は人気キッズ配信者として知られており、スタジオで撮影を行っていた際、長時間の撮影に疲弊しぐずっていたところ、腹を立てた母親に背中を蹴られるなどの暴行を受けたという。メディアに対し、この母親は「虐待ではありません。子どものことを思っての愛のムチです。子どもは動画配信の仕事が好きなので、今後も続けさせます」と、悪びれる様子もなく答えている。

 記事では、暴行まではいかずとも、子どもに学校を休ませて撮影やオーディションに参加させる親も多く、ある専門家は「金の成る木のように子どもを酷使することは、子どもの心身の発育に大きな悪影響を及ぼす」と、警鐘を鳴らしている。

 日本版TikTokでも多数のフォロワーを集める幼いティックトッカ―が複数いるが、同様の状況にならないことを祈りたい。

(文=青山大樹)

最終更新:2019/05/01 16:00

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