日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > パンドラ映画館  > デロリアン開発者のトンデモ人生
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.560

夢のスーパーカーを開発した男のトンデモ人生! 仕事のためなら手も汚す『ジョン・デロリアン』

文=長野辰次(ながの・たつじ)

夢の車「デロリアン」を開発したジョン・デロリアン(リー・ペイス)の知られざるエピソードをドラマ化。

 この人がいなかったら、大人気SF映画はずいぶんと違ったものになっていたに違いない。そう思わせるのが、天才的自動車エンジニアとして活躍したジョン・デロリアンだ。そう、彼の名前がつけられた「デロリアン」は、わずか8000台しか生産されなかった幻の名車。SF映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(85)に登場するタイムマシンのベース車として、広く知られることになった。劇映画『ジョン・デロリアン』(原題『Driven』)は、ジョン・デロリアンを主人公にした実録ドラマ。だが単なる偉人伝ではなく、夢を実現するためなら自分の手を汚すことも厭わなかった裏の顔にもスポットライトを当てている。

 ジョン・デロリアンは1925年の米国デトロイト生まれ。フォード社で働いていた父親はアルコール依存症で、決して裕福ではない家庭で育った。ゼネラルモーターズ社に入ったジョンは、スポーツカーの名車として親しまれることになるポンティアックGTOを生み出し、大成功を収める。ポンティアック・ファイアーバードの開発も彼が指揮した。1960年代に人気を博したマッスルカーの生みの親だった。

 ジョンは40代の若さでゼネラルモーターズの副社長に就任し、次期社長と目される。誰もが羨むような年収と地位を与えられながらも、彼はあっさりと退職。大企業の経営者になることよりも、エンジニアとしてまったく新しいコンセプトの新車を開発する道を選ぶ。新車「DMC-12」こと「デロリアン」のドアは横ではなく、上下に開き、両ドアが開いた様子はまるで翼を広げているよう。洗練されたデザインを含め、未来を先取りした夢の車だった。

 映画『ジョン・デロリアン』はジョンがゼネラルモーターズを去り、デロリアン開発に熱中していた1977年から始まるドラマとなっている。本作をよりユニークなものにしているのは、カリフォルニアの豪邸で暮らすジョン(リー・ペイス)の隣人であるジム・ホフマン(ジェイソン・サダイキス)の視点から描いているというところだ。

123

夢のスーパーカーを開発した男のトンデモ人生! 仕事のためなら手も汚す『ジョン・デロリアン』のページです。日刊サイゾー芸能最新情報のほか、ジャニーズ/AKB48/アイドル/タレント/お笑い芸人のゴシップや芸能界の裏話・噂をお届けします。その他スポーツニュース、サブカルチャーネタ、連載コラムドラマレビューインタビュー中韓など社会系の話題も充実。芸能人のニュースまとめなら日刊サイゾーへ!

ページ上部へ戻る

人気連載すべて見る

元木昌彦の『週刊誌スクープ大賞』

「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"元木昌彦による週刊誌レビュー

“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士、かく語りき

“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士の最新情報をお届け! 嫁・麗子も時々登場。

テレビウォッチャー・飲用てれびの『テレビ日記』

テレビの気になる発言から、世相を斬る!

じゃまおくんのWEB漫クエスト

マンガレビューブログ管理人じゃまおくんが、インターネットに埋もれる一押しマンガを発掘!

腹筋王子カツオ『サイゾー筋トレ部』

“腹筋インストラクター”腹筋王子カツオさんが、自宅でも簡単にできるエクササイズを紹介!

イチオシ企画

【PR】DYM・水谷佑毅社長の野望とは?

医師免許を持つ、ベンチャー経営者の異色の半生!
写真
特集

また週刊誌上でレスバ!? 眞子さまと小室圭さんの結婚どうなる?

眞子さまとの結婚が内定している小室圭さんが自身の問題について文章を公表。その内容に賛否が渦巻いている……。
写真
人気連載

オードリー若林、ラップを粗品に褒められ喜び

 こんにちは。ラジオ書き起こし職人のみやーん...…
写真
インタビュー

Young Cocoが歌う黒い仕事とポジティブな愛

 2010年代からトレンドとなっているアトランタ発のラップ・ミュージックのスタイル...
写真