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まるでメキシコの麻薬カルテル

iPhone密輸組織が摘発! 香港から中国へ地下トンネルで……!?

アジト内で発見された、スマホの密輸のために掘られた地下トンネル(香港01)

 今年3月に発生した香港の大規模デモによって、市民生活はもちろん、世界経済にも大きな影響が出始めている。中国と香港を結ぶ税関でも荷物検査が強化されるなど、当局の管理体制が厳しくなっているが、そんな中、税関の目をかいくぐるため、トンデモな手段で密輸を行っていた組織が摘発された。

 中国メディア「網易新聞」(11月28日付)によると、広東省深セン市の警察当局は同27日、iPhoneなどを密輸していたとして5人の男を逮捕した。この組織は、最新型のiPhone  11など人気スマートフォンを香港で購入、地下に掘った全長250メートルのトンネルを利用して中国側に密輸していたという。

 警察はアジトから2,000台以上のスマホを押収しており、密輸されたスマホの金額は1,000万元(約1億6,000万円)に上るとされている。組織は中国と香港のそれぞれの国境沿いにアジトを持ち、そこをつなぐ地下トンネルを造っていたようだ。地下トンネルの入り口がある部屋には目張りがされており、さらにトンネルが外部から見えないよう、大量の古タイヤを積み上げるなど、カムフラージュをしていたという。

地下トンネルのあった部屋は古タイヤで埋め尽くされていた

 香港と中国では税制が異なるため、消費税のからない香港でiPhoneを購入し、それを中国国内に持ち込むことで利ざやを得ている密輸組織は後を絶たない。昨年3月には、ドローンを使ってスマホを密輸していた大規模な組織が摘発、26名が逮捕される事件が起こっている。この組織は、ドローンにスマホをくくりつける手口で、5億4,000万元(約85億円)分のスマホを密輸していたという。

 陸海空とさまざまな手段で密輸を行うさまは、アメリカへ密輸を行うメキシコの麻薬カルテルを彷彿とさせる。iPhoneは、麻薬の並みにもうかるということの証左なのだろう。

(文=廣瀬大介)

最終更新:2019/12/11 19:00
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