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磯村勇斗、NHKでゾンビ愛を大放出! 芸能界の“ゾンビ担当”になるか?

文=寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

スチャダラBOSE「ANIがゾンビになったら拳銃で撃つ」

 今回、番組はゾンビを語る上で避けられない2つの議題を提示した。

(1) 速いゾンビ 遅いゾンビ問題

 かつて、ゾンビは足を引きずるようにフラフラ歩き、人間に比べて動きが緩慢なのが特徴だった。動きが遅いので、少数であれば人間でも対処のしようがある。でも、群れで襲われた場合はなすすべなくゾンビの餌食になる。これは、少数の権力者(人間)に対抗する力を持たない群衆(ゾンビ)の姿を比喩しているらしい。

 しかし、2000年代に入ると動きの速いゾンビが台頭。体力の限界がなく疾走するゾンビによって、作品性はよりエキサイティングなものへ進化を遂げていった。しかし、オールドファンからは「“ゾンビの美学”が失われている」という否定的な意見も出ある。

 遅いゾンビを見て育った筆者からすると、足が速いゾンビにさめてしまうのは事実だ。グロさと怖さが削がれた印象を受ける。では、磯村の見解はどうか?

「難しいんですけど、“神様”ジョージ・ロメロが作った遅いゾンビは譲れない。だけど、物語性がうまくできているので、映画全体で考えると最近の速いゾンビも面白いなと。『28日後…』や『ドーン・オブ・ザ・デッド』ではむちゃくちゃ走りますし。一番わかりやすいところで言うと『ワールド・ウォーZ』。人間の脳は10%くらいしか使われていないっていうじゃないですか? でも、ゾンビのウイルスによってリミッターがポ~ンと外れて、残りの90%もフル活用している」

 ロメロが作ったゾンビの文脈を愛でつつ、限界以上の動きを見せる現代型ゾンビにも理解を示した磯村。つまり、速いゾンビも遅いゾンビも好きということ。彼は“どっちもアリ派”のようだ。

(2)「大切な人がゾンビに……そのとき、あなたは?」問題

 ゾンビ映画普遍のテーマといっても過言ではない。両親が、恋人が、子どもがゾンビに姿を変えたとき、あなたはゾンビに捕食されるのか? それとも、自分の手で最愛の人を殺めることができるのか!? ほぼすべてのゾンビ映画で描かれる究極の選択である。出演者たちが「永遠のテーマです」「難しいですね……」と眉間に皺を寄せる中、ホスト役のスチャダラパー・BOSEが不意に正解を出してくれた。

「誰までなのか、ボーダーがある。奥さんだったらつらいけど、スチャダラのANIくらいだったら“バンッ!”って拳銃で撃つけどね。“もうANIはダメだ。バンッ!”って」(BOSE)

 ギャグのように聞こえなくもないが、結局これが真理だと思う。知人がゾンビになった場合、躊躇なく殺せるかのボーダーは確かに存在する。悲しいかな、それが現実。ゾンビを考えているうちに、人間関係の奥の奥に触れてしまった感覚だ。

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