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磯村勇斗、NHKでゾンビ愛を大放出! 芸能界の“ゾンビ担当”になるか?

対・ゾンビ用の全身装備を公開する磯村勇斗

 番組中、唐突に磯村が「ホームセンターへ寄りたい」と言いだした。

「来るXデーに備えて。日本って銃がないじゃないですか? ホームセンターに行けば、銃の代わりになる武器や防具を用意できるんじゃないかと思いまして。一式揃えたいんです。もしかしたら明日、そういう世界になってしまうかもしれないので」(磯村)

 ゾンビ映画を見た後、ホームセンターに立てこもるシチュエーションは確かに妄想しがち。ゾンビ相手にどう戦うべきか? 武器には何が最適か? それを現実的に考えるのだ。磯村は下半身にニッカポッカ、足に安全靴、頭部にヘルメット、胸部に救命胴衣を着け、全身フル装備にした。さらに腕は雑誌をグルグル巻きにし、武器としてクワとドライバーとトンカチを所持。なぜか、首には防犯ブザーをぶら下げている。

「足をかまれてもニッカポッカには幅があるので、足自体はケガしない。安全靴は鉄が入っているので、思い切り頭を蹴れば脳を破壊することができる。救命胴衣があれば、直に体をかまれないです。クワは敵と間合いが取れるし、近距離ではドライバーでぶっ刺してトンカチで叩く。群れに出会ったときは、ブザーを鳴らして遠くに投げます。すると、音に敏感なゾンビはそっちへ走っていきます」(磯村)

 アイテム一つひとつにいちいち根拠があるのはさすがだ。彼は少年時代、こんなことを真剣に考えていたのだろう。生き残る気満々な磯村勇斗によるゾンビ偏愛である。

 気づくと、番組はかなりマニアックな領域に突入している。しかし、番組放送中のTwitterは、いつになく「ゾンビ」の3文字があふれていた。これは、磯村ファンにちゃんとゾンビが刺さったという証し。「布教してやったぜ」と言わんばかりの磯村の表情からは、ある種の使命感さえ感じられた。

 趣味をそのまま仕事にしているタレントは数多い。キャンプといえばヒロシがいるし、鉄道といえば市川紗椰がいる。そして、「ゾンビと言えば磯村勇斗」と言われる日がいつか訪れるだろうか? ゾンビ愛好家として布教活動を全うしたこの番組が、彼の契機になると願いたい。

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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最終更新:2020/03/31 14:16
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