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週刊誌スクープ大賞

「検察庁法改正案」を慌てて取り下げた安倍政権、ここでも安倍晋三の地盤沈下が露呈か

 現代のコラム「事情通」にこんなものがあった。

「日本医師会の横倉義武会長が政府の第2次補正予算としてPCR検査センターの設置費用、2兆5225億円を要求している。普通に考えれば『法外』な金額だが、これまで政府が行ってきた感染症対策を考えれば、決して高くない。政府は、パンデミックになってからもPCR検査に人も予算も計上してこなかった。

 政府は、検査体制の不備を指摘されても、4月30日に成立した補正予算では単独のPC R検査センター予算をつけず、運営する都道府県に、センター費用の一部だけを助成することでお茶を濁した。医師会のさらなる巨額要求は、政府への抗議と読むこともできよう」

 私が以前からいっているように、コロナに感染して死ぬのは高齢者が多いのだから、自粛は、そこに絞って行うべきだ。

 現代によれば、全国で年齢が把握できた死亡者688人のうち、80代以上が228人で最も多く、年齢別の死者数の割合は、60歳以上が全体の93.5%。逆に若年層では死亡者はほとんどおらず、30代で2人、20代ではゼロだった(5月7日時点)。

 山形大学医学部附属病院・感染制御部部長の森兼啓太賢がこういう。

「高齢者の多くが持病持っていることが原因でしょう。コロナに罹ったことで持病が悪くなり、それで亡くなることが多いんです。コロナそのもので亡くなるのではなく、コロナが引き金になっているということです」

 私も、このところ自粛して、家で原稿を書いているから、どうしても運動不足になる。

「部屋の中でジッとしていると、高齢者の場合は足腰が弱ってきます。また、ベッドに横になったままだと、エコノミークラス症候群になり、ふくらはぎに血液が溜まって固まり、それが肺に飛んで肺塞栓症を起こすなど、次々に合併症を起こすのです」(浜松医療センター院長補佐・矢野邦夫)

 現代がいうように、「重症化しやすい高齢者には、いま少しの外出自粛をお願いする代わりに、医療資源を集中して真っ先に高齢者から治療するのである。もちろん、高齢者でも仕事で外出せざる得ない人はいる。それでも、いざというとき、真っ先に治療が受けられるという安心感は大きい」

 そう、関沢洋一経済産業研究所上席研究員はいう。

 現代に指摘されるまで、よく知らなかった。驚くべきことに、5月1日に、ようやく全国における感染者数を発表したのである。そこでようやく、初めて発症日ベースの数字が出たのだ。

 我々が見る感染者数は、PCR検査などにより「確定した日」をベースにしたものだから、発症日は2週間ほど前になるのだ。

 これを見ると、感染者のピークは4月1日で、そこから減少しているのだ。

「国内で初期に発生した患者から検出された『S型』の新型コロナウィルスは3月以降、収束したとみられます。一方、これに代わって『L型』のウィルスが欧州など海外からの旅行者や帰国者を通じて全国各地に広がった可能性があるのです」(統計データ分析家・本川裕)

 医療崩壊だと大騒ぎしていた都民の感染による入院患者は5月11日時点で、2444人になっている。新型コロナウイルス肺炎対応のベッド数は2000床だから、患者があふれているように見えるが、翌日には1413人にと、1000人も減少しているのだ。

 だが、との感染症対策課に聞くと、11には、自宅や療養施設で療養している人も含んでいたので、正確に実態をつかんでいなかったというのである。

 患者がベッド数をオーバーしてるかに見えたのは、単に雑な集計のなせる技だったというのだ。恥を知れよ!

 ところで専門家会議のメンバーはどうやって選ばれたのか。

 09年に新型インフルエンザが流行した際に、厚労相を詰めた舛添要一がこう解説する。「専門家会議は、内閣の『新型コロナウィルス感染症対策本部』に設置された機関で、首相に医療的な側面から助言をします。メンバー厚労省の役人が選ぶため、厚労省の言うことを聞く御用学者が選ばれがちです」

 その典型的なのが、座長である国立感染症研究所所長・脇田隆字だという。

「脇田氏は、C型肝炎ウィルスが専門の研究者です。コロナのような感染症に詳しいわけではなく、厚労省の設置施設である感染研所長を務めているため、座長についています」(上昌広理事長)

 ハナから安倍も信用していないというのだ。

「安倍総理も国民の顔色を窺うばかりで、専門家会議を信頼していませんでした。2月24日に開かれた専門家会議の内容は無視し、27日に独断で一斉休校を決めています」(経済学者・池田信夫)

 当然ながら、専門家会議はすっかり自信を喪失した。そしてとうとう5月4日に、尾身副座長は、『政府は、経済のプロの提言と併せて判断をしてほしい』といい出すのだ。

 これまで抑制していたPCR検査についても増加を求め、尾身が強調したのは「何度も政府にお願いしていた」ことだった。

 専門家会議が:自分たちを信じられなくなったのだから、国民が信じるわけはない。

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