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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 原田龍二が瓜田純士にラブコール!

全裸俳優・原田龍二が瓜田純士にラブコールで共演実現! 孤独を愛するアウトローたちの哀歌

男のかっこよさとはにじみ出るもの

瓜田 原田さんにお会いする前に聞いたんですけど、カレンダーを発売されたとか。

原田 はい。全ページほとんど裸の日めくりカレンダーです。

瓜田 おー! すごいですね。裸一貫という言葉があるように、裸ってかっこいいじゃないですか。お相撲さんが廻しひとつで戦ってる姿なんて、夜の街で着飾った背広を着てるヤツよりも遥かにかっこいい。

原田龍二 毎日反省 日めくりカレンダー』より

原田 たしかに! 僕のなかでいう“かっこよさ”は、見た目ではなく中身なんですよね。芸能界は着飾ることもできる世界だけど、僕はジャングルの中で裸族に出会ってしまった。彼らはふんどし一丁で一見コメディを感じる容姿なんだけど、弓矢を持って獲物を狩る姿が本当にたくましかったんですよね。裸族に憧れて裸になってるわけじゃないんだけど、生き物としてしびれました。

瓜田 原田さんは、裸に対してシンパシーを感じるところがあるのかもしれませんね。僕は“かっこよさ”の定義があるわけじゃないんですけど、「この人は適当なことは言ってないな」とか「凄まじい人生を歩んできたんだろうな」とか、言葉にしなくても生き様がにじみ出ている人には憧れますね。

自分が不良として歩んできた過去は事実かもしれないけど、当時は刺したり刺されたり、殴られたりさらわれたり、日常に起きる“怖いこと”から身を守るのに必死でした。虚勢を張りながら危ないこともしてパフォーマンスしなければ、命が危なかったんですよね。あの頃の僕は、歯止めが効かなくなっていたと思います。

その後、不良の世界から足を洗ってから、いろいろなパフォーマンスで目立っていたら、ネットですごくバカにされたんですよ。ネタキャラ扱いされるのは悔しかったけど、心のどこかで安心しました。

原田 安心、というと?

瓜田 闇の世界にいた頃は、ネタにもならない笑えない状況ばかりでした。ほっといてほしいのに、誰もほっといてくれない。一方、こちらの世界は散々ネタにしたあと、飽きてほっといてくれる。これほどありがたいことはないですね。

多分、現役で不良をしているヤツらのほとんどは、明日は我が身、とビクビクしていると思います。黒い世界から白い世界に抜け出る方法がわからないんですよ。ずっと闇の中にいるから、誰もその手段を教えてくれない。

原田 負のサイクルに陥ってしまうんですね。でも、瓜田さんならその人たちを導けるんじゃないですか?

瓜田 それも少し考えた時期もありました。でも、自分自身も幸せになれてないし、自分が愛する妻を幸せにできてないのに、中途半端な志で他人の人生まで背負えねえよなっていう結論に達しちゃったんですよね。

原田 そっか、じゃあやる必要ないね!

瓜田 こればっかりは、きれい事だけで解決できる問題じゃないんですよね。それぞれに通ってきた道が違うから正解もない。本人が頭を打って気づかない限り、誰かがすくい上げるのは無理だと思います。

原田 たしかに、中途半端に関わるのが一番よくないからね。

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