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年末特別コラム【六代目山口組vs神戸山口組 2020】

山口組分裂騒動のキーマンとターニングポイント…誰がこの問題に終止符を打てるのか?

誰しも予想しなかった、五代目山健組の離脱

 そして神戸山口組としては、五代目山健組の離脱もまた、大きすぎるほどのターニングポイントとなるだろう。

 今年8月、五代目山健組の中田浩司組長は、抗争にまつわる発砲事件にかかわったとして、神戸拘置所に収監中の身であったのだが、そこから神戸山口組の離脱を表明して見せたのだ。誰しもが不可能と考えていた山口組の分裂を可能にしてみせた背景には、山口組において隠然たる影響力を持つ山健組の存在があった。

 だが、その山健組においては、まず副組長を務めていた織田会長らが離脱し、任侠山口組を設立。その後、武闘派として知られる二代目兼一会・植野雄仁会長も離脱。それでも山健組は神戸山口組にあって最大勢力としての存在感を誇っていたのだ。だが、中田組長の意向のもと、五代目山健組は神戸山口組を離脱した。誰しも予想しなかった出来事が起こったのだ。

 中田組長は、山健組の五代目組長を四代目を務めた井上組長から譲り受けただけでなく、山健組内の最大勢力である健竜会の会長も井上組長から継承していた。

 この経緯だけを見ても、井上組長からの信頼は絶大とされていたのだが、その2人が袂を分かったのだ。その影響は神戸山口組全体へと伝播することとなり、その後、神戸山口組の大御所親分衆の5人のうちの1人に数えられた池田組・池田孝志組長が神戸山口組を離脱し、同じく神戸山口組の立役者の1人といわれた正木組・正木年男組長が、自ら率いた組織を解散させて、神戸山口組を後にすることになったのだ。

 こうした一連の流れは、19年10月の髙山若頭の社会復帰以降に起きたことで、その他にも、複数の神戸山口組の直系組長が神戸山口組を後にしている。

 そして気がつけば、分裂当初は、六代目山口組と神戸山口組の間で、組員の引き抜きの応酬があったのだが、それは徐々に一方的となり、いまや六代目山口組系へと復帰する組員しか出てこない状態となっている。中でも、三代目弘道会へ移籍するケースが圧倒的に多いという。

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