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プロ野球阪神、おちゃらけキャンプの代償…西&高橋離脱で開幕に不安

プロ野球阪神、おちゃらけキャンプの代償の画像1
写真/GettyImages

 3年契約ラストイヤーのプロ野球、阪神タイガースの矢野燿大監督にとっては何とも痛々しい出来事が起こっている。3月26日の東京ヤクルトスワローズとの開幕カードに先発予定の勝ち頭の西勇輝投手が喘息の検査のため沖縄・宜野座キャンプを離脱した。

 キャンプ前から違和感があったが、そのまま体を動かし調整を続けていたが終わりに差し掛かるにつれて、腰の張りや胸の痛みがある仕草が徐々に見られるようになってきたという。

「休む勇気や必要も大事。別に開幕がすべてじゃないから」と軽症を強調していたが23日には別メニューとなりそのまま本拠地の関西に戻った。矢野監督もこの一大事に「ちょっと先のことは分からない」と言葉を濁している。

 2月1日からのキャンプでは17日、高橋遥人投手が右脇腹筋挫傷で別メニューを余儀なくされ、23日には19歳の井上広大選手が特守中に左膝を負傷。重症の可能性も捨てきれない。プロ野球OBは「首脳陣が選手のマネージメントをできていない証拠」と酷評する。

「西の不調も以前より把握しておきながら予定通り、今週末の実戦で投げさせようとしていた。高橋遥も離脱直前の実戦で本来とは別次元の球速しか出ておらず、その時点でストップをかけられなかった。さらに首脳陣が『デスノック』と命名した守備練習に参加させた井上も負傷。これでは技術練習以前の問題。あるいは体の違和感があったとしても言い出しにくい空気がタイガース内にあるかもしれない」

 西、高橋の離脱もさることながら球界OBの中で一番「あれはいただけない」と指摘されているのは選手が飽きないようにと考慮された練習メニューだろう。

「北島三郎の名曲、与作をかけながら打撃練習をさせたり、布袋寅泰のスリルをかけている間は連続でティー打撃を課すなど、バラエティー番組を撮影している訳じゃあるまいし。“矢野ガッツ”もそうだったが、チームを強くするベクトルが違う方に向いているとしか思えない」

 何も楽しく練習するなと言っているのではない。今の段階でチーム自体がどのレベルにいるのか正確に把握した方がいい。

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最終更新:2021/02/27 15:00
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