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インド、アメリカ、中国が同盟を結んだ! フォークで食べる常識破りのジャンクかた焼きそば

文=MARUOSA(マルオサ)

インド、アメリカ、中国が同盟を結んだ! フォークで食べる常識破りのジャンクかた焼きそばの画像1
(以下、写真/小嶋真理)

 シュプリームのコレクションに楽曲を提供し、海外の有名音楽フェスに出演するなど、国内外で評価されてきた“エクストリーム・ミュージシャン”のMARUOSA。他方で“かた焼きそば研究家”としての顔も持ち、近年は『新・日本男児と中居』(日本テレビ)や『たけしのニッポンのミカタ!』(テレビ東京系)といった地上波のテレビ番組にしばしば登場して注目を集めている。そんな彼が、驚愕の絶品・珍品に光を当てながら、かた焼きそばの奥深き哲学に迫る!

「かた焼きそばって何料理なんですか?」とよく聞かれる。

 厳密には定められていないが、さかのぼること約120年前、すでにニューヨークのチャイナタウンで食されていたことがわかる記事が現地の新聞で見受けられる。

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「ニューヨーク・タイムズ」紙1896年5月25日付の記事「SHOPPING IN CHINATOWN」より。

 アヘン戦争(1840~42年)後、多くの中国人(主に広東人)がゴールドラッシュを夢見て出稼ぎ渡米し、各地でチャイナタウンを形成。物資が乏しく、余り物で作ったとされる料理「チャプスイ」(五目うま煮)をアメリカナイズしてリミックスした料理のひとつ――調査した限りでは、これがかた焼きそば誕生の簡単な経緯だ。

 ちなみに以前、中国のファッション雑誌の取材を受けた際に尋ねたことがあるのだが、やはりかた焼きそば自体あまり馴染みがないようで「舶来の料理」という認識だった。

 今回はそんな奇妙奇天烈な料理の、謎の一端を解くカギになるかもしれない店に伺ってきた。

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どこからどう見てもインド料理店である。間違って写真を掲載したわけではない。

 ここ「南インド料理 マハラニ」は都営新宿線の西大島駅からほど近くにあり、この界隈ではなかなかの有名店だそうだ。なお、写真左にある店舗は「バザールマハラニ」といい、インド食材を取り扱っている小売店。中華料理店の居抜き物件な感じがかた焼きそばの因縁を感じさせる。

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インド人のお客さんが多いが、どこか中華な雰囲気もある店内。

 店内は純度100%インド料理店というより、どちらかというと欧米諸国のチャイナタウンにあるインド料理店の雰囲気。異国情緒のレイヤーが多重構造になっているゆえにトリップ感が強く、ここが日本だということを忘れてしまいそうだ。訪問時はいまだ緊急事態宣言中、海外はおろか国内旅行に行くのもはばかられるため、いつにも増して脳にクるものがある。

 もちろんスタッフ一同インド人、お客さんも清々しいくらいにインド人オンリー。ネイティヴの人をも唸らせる信頼の味であることは間違いない。

 カレーとビリヤニの誘惑にぐらつきながら、メニューをめくると明らかに異彩を放った項目を発見。

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こちらがメニュー。「Noodles/Gracy(麺類、グレービー)」のカテゴリーを見ると……。

 チャーハンの四川風、チョウメン、マンチュリアン……場違いなフレーズが並ぶ。かた焼きそばに至ってはアメリカンなのにインド風。ベジとノンベジを選択できるのはインドらしいホスピタリティだが、なぜに中華テイストなのだろうか。もしやと思い、店主に尋ねてみると、ストンと腑に落ちた。

 店主のカジさんはコルカタ(旧カルカッタ)出身。

 コルカタといえば東インド最大の都市であり、インド中華発祥の地。中国からも近く、港町ということで諸外国からさまざまな文化が流入するため、このような食文化が生まれたのであろう。もちろん、かた焼きそばも存在しており、メニューにも記載がある「アメリカンチャプスイ」という名称で親しまれているそう。この件に関しては詳しく調査する必要がありそうだ。

 なお、カジさん自身は、南インドの先輩料理人にコルカタがインド中華発祥の地だと教えてもらったらしい。
 
 コルカタの歴史に想いを馳せ、アメリカンチャプスイことインド風かた焼きそば(ノンベジ)をオーダー。

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