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全日本アマチュア芸人No.1決定戦できわどいモノマネを見せた魚雷2倍速がすごい

ランジャタイ他きわどいモノマネを見せた魚雷2倍速…全日本アマチュア芸人No.1決定戦の画像1
新道竜巳・画

 7月16日に新宿文化センター小ホールにて、全日本アマチュア芸人No.1決定戦の決勝がおこなわれた。この大会は“プロではない”学生や社会人、約300組がエントリー。決勝までは、6回のライブ公演と動画審査による予選が執り行われ、その激戦の中で12組が決勝へと駒を進めた。

 今回、その中でも特に気になった決勝進出者が、社会人をしながら趣味でお笑い活動するピン芸人「魚雷2倍速」を紹介したい。

 モノマネは基本的には“似ているかどうか”が重要で、そこにアレンジを入れたりしていくものとされている。だがこの魚雷2倍速はまだ、売れ切っていない芸人に目をつけてモノマネをしていくという、異例なやりかたで勝ち上がった。

 本来なら誰しもがわかる“売れ切った有名人”を真似るのが一般的なのだが、彼は目の付け所が凄く魅力的だ。一般的な知名度はないが、お笑いのライブシーンを観ている人なら誰しもわかるような人選が素晴らしい。「そこ真似るんだ」と思わせてくれ、今までその芸人のモノマネをみたことない人ばかりを扱い、そしてその要点の押さえ方も秀逸なのでどうしても笑ってしまう。

 例えば、ママタルト、金の国、ロングコートダディ、パンプキンポテトフライなど、のモノマネを披露した。彼らはテレビでもチラチラ見るけれどそこまで知られていないだろう。しかし、お笑いライブとなるとこのあたりの芸人はトップレベルにいるので、誰しもが知っている。そこに目を付けた所と、さらに再現能力の高さにおそれいりました。

 ちなみにもう少し知名度があるところだと、ランジャタイ、真空ジェシカなど、昨年行われたM-1グランプリ2021の決勝でやっと注目されたばかりの芸人たちもものにしていた。

 逆にいえば、魚雷2倍速にモノマネをされるぐらいになれば、ブレイク間近だと理解することもできる。そしてそんなマニアックなネタをライブでやると、一度ハマった時はプロがネタをやるよりもうけてしまう、強烈なモノマネ芸人が登場したのだ。

 なお、全日本アマチュア芸人No.1決定戦の決勝12組は魚雷2倍速をはじめ、鳥山明・暗(とりやまあきらくらし)、みんな銀河、下町モルモット、ふねしぼり、カイオク、ハバネロ胡椒、夕げ、キッスエンドラン、肉食いジーヌ、馬並バトルタイプ、惹女香花(ひきめかぎばな)など、どの出演者も新しい表現で、魅了していた。

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